2011/10/03

演劇あたまの生き物4匹

◆午前中に原稿を一本送信。午後からは自転車で九段下~六本木~五反田。
まずは九段下の歯医者でギリギリと。

◆六本木に移動し、デブラ・グラニック監督『ウィンターズ・ボーン』試写。

噂にたがわぬ傑作。
貧困とドラッグの結びつき、寒村の閉塞感には、富田克也監督『サウダーヂ』に通じるものを感じた。
その地味に絶望的な状況をサバイヴする17歳の少女を演じるジェニファー・ローレンスがまた素晴らしく、こちらは『息もできない』のキム・コッピを想起させられたりも。
ただ似てるということでなく、出口のない貧困のリアリティを基したごっついエンタテインメントとしての質感が伯仲している。

淡々と流れるカントリー・ミュージックの調べが、この国でいうところの「あはれ」だった。



試写室で会ったKさんと軽くお茶。

◆五反田のアトリエヘリコプターにて四つ子「四つ子の宇宙」観劇。
四つ子とは岩井秀人(ハイバイ)、江本純子(毛皮族)、前田司郎(五反田団)、松井周(サンプル)の4人による豪華ユニット。作・演出・出演も4人で行う。

オムニバス的なあれを予想していたら、きっちり一本にまとまった作品で、しかもかなりよかった! 「演劇あたま」バリバリだった!
やっぱりね、それぞれ持ち味というか、演出した箇所はわかるもので。岩井秀人のサイコロジーとか、江本純子の「ヤッた」「ヤラない」とか、前田司郎の夢の混淆とか、松井周のMtoF(いや、正確にはMtoMFなんだけど)とか。なのにこの四つ子感! そして言ってはいけない同世代感!

前田さん演出のあるシーンに「こ、これは、タイムリープ!?」とその後のSF展開を想像して興奮してたら(ほら、ちょうど「STEINS;GATE」を完クリしたばかりだし……)、普通に夢とか記憶の話になってずっこけつつも、ようするにおなじみのそんな五反田団テイストに、やはりぐっときてしまう。
あとトークで前田さんが言ってた、「読んだことのあるSFは『11人いる!』と『度胸星』、あと竹宮惠子のやつ」っていうのが、まんますぎて笑った。

会場で会った写真家Iくんと、最近フリーになったばかりの編集者Tさん、Tさんの前の職場の同僚Kさんと五反田で一杯。
IくんとTさんは明日からネパールだという。うらやまし。