2010/11/07

半期に一度の……

◆半年あいてしまいました……。
なんかもーいろいろありすぎてなにがなにやら。

◆最近のめぼしい原稿仕事など。

・先月出た文芸誌『すばる』11月号で、岡田利規さんと杉田俊介さんの対談「僕たちにとって貧困とは何か」の構成をしています。チェルフィッチュの作品批評に始まり、「パブリック」「労働」「他者」などかなり興味深い内容になっていると思います。

・もはや個人誌と呼ぶのも憚れる充実度の『SPOTTED701』vol.15に、「山本タカアキは音の建築士である」というタイトルで、「ドキュメンタリー/『ライブテープ』/ペドロコスタ」の三題噺を書かせていただきました。

・発売中の『クイック・ジャパン』(バクマンが表紙)で、畏れ多くも吉田豪師匠にインタビューをさせていただきました。2ページではありますが、詰め込んでます。また同じ号で松江哲明監督の近著『セルフ・ドキュメンタリー――映画監督・松江哲明ができるまで』の書評も書いております。

・もうすぐ発売となる雑誌『エクス・ポ』の第二期1号(?)で、快快のロングインタビューをやらせてもらっています。ヨンちゃんと篠田千明にがっつり話を聞きました。

・やはりもうすぐアスペクトより刊行予定となる村崎百郎さんの追悼本の座談会に参加しています。磯部涼、さやわかの両氏と、村崎さんの功労や、その後の「鬼畜系」の行方などについて話しました。

◆あと、YouTubeにライブ動画をちょこちょこアップしておりますー。


前野健太「メッセージ」
2008.6.16 @高円寺・無力無善寺


アナホールクラブバンド「階段の登り方」
2009.9.19 東京の演奏5@新宿・四谷区民センター音楽室


New Residential Quarters「UNCLE IN TAIWAN」
2010.8.14 フジサンロクフェス2010@Gotemba Crazy Hermitage


表現(hyogen)「ア・ラ・ソー・レイ」
2010.8.14 フジサンロクフェス2010@Gotemba Crazy Hermitage


高城晶平(cero)「明日の天使」
2010.8.14 フジサンロクフェス2010@Gotemba Crazy Hermitage


豊田道倫「散歩道」
2010.8.15 @梅田・ムジカジャポニカ


ねずみバンド「東西線」
2010.9.9 日本ロックフェスティバル2010@高円寺・無力無善寺


平賀さち枝「眠ったり起きたり」
2010.9.18 KIASMA vol.24@三鷹・おんがくのじかん


笹口騒音ハーモニカ「恋はもうもく(ラブイズブラインドネス)」
2010.9.18 KIASMA vol.24@三鷹・おんがくのじかん


mmm「あまのじゃく」
2010.10.9 @横浜・ボーダーライン


オクノ修「ねむれ胸をとじ」
2010.10.27 @新宿・シアターPOO

2010/05/06

嵐からの隠れ場所

◆ずいぶん更新を止めてしまってますが、ぼちぼち続けていこうと思っとります。

ログ的ものはほぼツイッター(@wannyan)に移行しました。
このブログ自体、2年ぐらい前からたんなるログ的な、それこそ“近過去さかのぼりツイッター”的な使い方しかできていなかったので、自然なことだと思われます。

なので、これからここの使い方としては、記録とか関係なく書きたいこと(好きなオナニー法とか、乗馬のすごさとか、「素直になれなくて」のあらすじとか)と、それに加えて告知や宣伝、あとCMなんかで更新していく予定です。

なにそれ個人メディア時代!! とかゆっちゃって唇のはしっこ笑ってんの。もうね、私生活いろいろありすぎて、時計の針4年ぶんぐらい巻き戻そーと思ってんだから。
4年前の5月っていうと、そうかはじめてマッスル観たぐらいの頃か。

◆みうらじゅん先生レコメンドするところの「同い歳のディラン」は『Blood on the Tracks』。
そうかそうくるのか。
ローリング・サンダー・レビューまであと一歩。



◆いま売りの『papyrus』(30号)で岡田利規さんにインタビューさせてもらっています。
写真も入れた見開き2ページですが、チェルフィッチュの手法の変化や次回公演「ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶」についてなどなどかなり詰め込んでますので、よろしかったらぜひ。

あと、ハイバイの次回公演(再演)「ヒッキー・カンクーントルネードの旅」の宣伝チラシにコメントを書かせていただきました。
以下に転載しておきます。ヒッキー、本当におすすめです。
メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」は、スペイン語で「自由への闘い」という意味なのだとプロレスファンの間では長いこと流布されてきたが、ホントは「自由な闘い」が正しいのだと、最近知った。

ルチャの必殺技を名前に冠したこのデリケートな傑作演劇、すなわちひきこもりの男・登美男を中心に繰り広げられるすったもんだもまた、ある瞬間には「自由への闘い」と映ってしまうことがあるかもしれない。しかし、そこにある慈愛と軋轢と友愛とユーモアに満ちたサイコロジーはやはり、「自由な闘い」と呼ばれるのがふさわしいだろう。

あっ、あたり前ですけどこの芝居を観るのにプロレスの知識はいっさい必要ないので、安心して楽しんでください。
(九龍ジョー)

2010/02/28

アソコ知ってる?

◆2月、なんてとっくに終わってるけど気にせずに。
で、いきなり告知をばおゆるしください。

◆すでにツイッターで流したりもしてますが、来る3月27日(土)17時より、高円寺イチのスカ無スポット・ASOKOにて、「ないない映画祭」なるイベント兼飲み会のようなものを開催します。

詳細はリンク先(↑)を参照していただければ幸いです。
どなたもお気軽に遊びに来てくださいー。イベントはともかく、ASOKOもかなりの面白スペースですのでぜひ。
ちなみに住所はこちら。地図だとこんな感じです。中通り商店街をまっすぐ行って、右手にでっかい鉄塔が出てきたらそこで右折れ。ずーっとまっすぐ行った左手に突如ASOKOは現れます。
不明な点などありましたら、適当に連絡などいただければと思います。なにとぞよろしくお願い申し上げます!

以下、ツイッターより短い記録のたぐい<2月後半>

◆16日、チェルフィッチュ「わたしたちは無傷な別人であるのか?」@STスポット
ついに新しい方法論に踏み出したチェルフィッチュ。ある作家が、「作品は受け手のもとで初めて完成する」と発言することはよくあるが、それをここまで厳密にやられると、こんなにも緊張するし、こんなにも興奮するものか、という新鮮さと驚き。
この作品は、場所を変え、3月にもう一度観劇する。

◆18日、五反田団といわきから来た高校生「3000年前のかっこいいダンゴムシ」@アトリエヘリコプター
一昨年、「いわきから来た女子高生」を見逃したのが心底悔やまれただけに((同日観た「いわきの銀杏BOYZ」はすばらしかったが)、リベンジ気分のハイティーン・ブルース。
リアル高校生という素材の活かし方が絶妙すぎる。あんな身体、どうやったって手に入らないもん。

◆19日、おとぎ話のレコ発ライブで、前野健太、ゲラーズ、おとぎ話の3マン@さいたま新都心HEAVEN’S ROCK VJ-3
さいたま新都心駅で降りたの2006年のPRIDE無差別級グランプリ2回戦以来だわーと思ったら、なんだか感慨深くなってしまった。出身地さいたまでの初ライブということでマエケンも思うところがあったりしただろうか?
『ライブテープ』以降、ちょい営業曲っぽくなってしまっていた「天気予報」が、この日は灯火のように、じんわりと沁みた。「友達じゃがまんできない」も。この2曲がよかったライブなんて、それだけですばらしいにきまってる。
ゲラーズは、立ち位置を変えてみたら(大久保・川副が真ん中)、あらびっくりのタイト感。いよいよエンジン数あがってきたみたいで熱かった。松江監督とも話したが、ほんとジョニー・トー『エグザイル/絆』みたいな連中だよなー。幼馴染み5人がしょっちゅうケンカしながらバンドやってるっていう。

◆21日、ザ・高円寺デイ
ダーティ・サンデー@素人の乱12号店で「Opshop+Wheatpaste」を購入。つづいて、「→S E X E S← 裏モノJAPANをひっくり返す」@素人の乱シランプリにて爆笑。でもって山下陽光に場所を教えてもらい、初ASOKO

◆27日、岡崎藝術座「リズム三兄妹」@のげシャーレ(横浜にぎわい座)
待望の再演。『SPA!』に紹介記事も書かせていただいた。
会場の広さと、後半のキーとなる夢子役が内田慈から中村真生になったことで、かなり違った手触りに。初演の緊密さ、綱渡りのスリル感は後退し、代わりにスケール感は増したというか。神里雄大も演出した「三月の5日間」(チェルフィッチュ)ではないが、今後も何度でも再演されてほしいマスターピースである。

観劇後、野毛を散歩しながら急な坂スタジオに移動し、快快「Y時のはなし」の稽古場見学。某誌の取材にて。

◆野毛のおすすめ音楽

2010/02/16

あなどりがたし劇団シーフード

ツイッターすごいね。たまにこわくなるよね。
いまさらブログなんかやってなに書いていいかわからなくなる。
とりあえず記録ってことでいいや。

以下、2月前半の記録。

◆3日、吉祥寺バウスシアターで映画『かいじゅうたちのいるところ』鑑賞。
いきなり走り出したり、すべったり、意味もなくジャンプしたり、踏んづけたり、暴れたり。原作にはかなわないが、心に抱えた「Wild Things」がぐっとくる。and it was still hot.

◆6日昼、アトリエヘリコプターでむっちりみえっぱり別枠公演「ムートンにのって」。
じつに4年ぶりの公演。ゆるく繋がったオムニバス形式でそのへんが別枠感? でもやっぱり最高のくだらなさと品のよさをあわせ持った、ぜいたくな時間を味わったのでした。軽やかにして濃厚。時間がたてばたつほどに、思いだし笑いに襲われるというマジック。
前田司郎演じる劇団シーフード主宰が「トップランナー」もどきの番組で語った「物販ビジネス」の革新性が、よもや夜のディナーショーで……。

◆6日夜、新宿に移動し、ライブレストランにてマッスル&666合同ディナーショー。
昔、世話になったことのあるキャットファイト団体の代表がVIP席に陣取ってたりなんだりで、開始前の時点で基本コンセプトをほぼ理解してしまった。まあ、ディナーショーというよりはショーパブですな。鈴木亜美「Be Together」のボックスステップが楽しすぎた。
学プロ出身の大家健がやはり学プロ出身のTHE101(座頭市)に放った名言が、昼のむっちり公演と奇跡のシンクロ!
大家健said「学プロになくて、プロにあるものをお前に教えてやる。それは物販だ!」

◆9日、六本木アスミック・エースでキャスリン・ビグロー監督『ハート・ロッカー』試写。



アカデミー賞での元夫婦対決(vsジェームス・キャメロン監督『アバター』)も迫ってきた話題作。たしかにすばらしき映画。というかずるい! 骨太のドキュメンタリーっぽいストーリーや画づくり(撮影監督はケン・ローチ作品なんかでも回しているバリー・アクロイド)に加えて、「黒ひげ危機一髪」みたいな要素入ってんだもん。手に汗握るスリルと戦争の無意味さが見事に背中合わせ、という。

◆11日、原宿VACANTにてフォースド・エンタテインメント「視覚は死にゆく者がはじめに失うであろう感覚」観劇。



ひとりの俳優がさまざまな事柄をシンプルな言葉で定義していく。箴言のようであり、言葉遊びのようでもあり、すぐに脱臼してなかなか像を結んでいかないセリフの羅列が、音楽のようでもあり。

◆13日、ユーロスペースで真利子哲也監督『イエローキッド』鑑賞。



いやーすごいわ。なんでもないカットにも生理的な暴力が息づいていて、まったく弛緩するところがない。ねじ伏せられ、観させられてしまった。初期の北野映画を彷彿とさせつつ、「持たざる」ぶんだけこっちのほうが用意周到。

◆14日、富士見市のキラリ☆ふじみでモモンガ・コンプレックス公演『ウォールフラワーズ。』
表現方法はぜんぜんちがうんだけど、白神ももこにはむっちりみえっぱりに通じるセンスを感じる。女性ならではの、とがった角をクニっとさせるあの感覚。しかも、ディナーショーにつづき、カーテンコールネタがまたもやむっちり公演の劇団シーフードとかぶる。どんだけだよ、劇団シーフード。
キラリ☆ふじみは初めてだったけど、遠足みたいで楽しいね。

2010/02/01

星崎かのん問題、急展開

◆星崎かのん問題がついに動ナビに! 山が、動いた!
こちとら発売前から大騒ぎして(知人たちに煙たがられて)きただけに泣けたよ。もうね、なんでこの偽装問題が新聞に載らないのか不思議でしょうがない。しかし「あるある詐欺」とはうまいね。

◆1月30日、磯部涼5時間@高円寺・円盤、無事終了。
前田和彦くんによる磯部涼インタビュー、見事。
参加させてもらった鼎談パートは後半酔っぱらってしまい飛ばし気味だったけど、「Googleを知らないやつがカギ」という意見は本気。虹釜太郎さんも日記のタイトルでこんなことを書いてくれてうれしい。

磯部涼による前野健太ロングインタビューは緊張感あるエンタテインメントだった。
トークショウではなく、あとでまとめるつもりのインタビューを公開するのって、ホンイキのライターほど難しい。インタビュイー側はかまえるだろうし、原稿で削ることできますからみたいなオフレコ話もできない。素材として話の断片を収集し、あとで文脈に沿って構成するというのも、客前でやってしまうと流れとしてぎこちない。
そんなことは十分承知の上で行われた公開インタビュー。やはり所々、苦しそうな時間帯もあった。しかし、『ロマンスカー』前夜、前野健太がほとんど世間の評価を得ないまま、高円寺の安アパートでいまでも演奏される楽曲群を生み出していた時代のことを集中的に聞く、という仕掛けはさすが。ある季節にこだわることで音楽家の「ナゾ」を解き明かそうとする迫力を感じた。

それにしてもマエケンは早く歌いたそうだったな(そりゃそうか)。
インタビュー終わりで3曲演奏。新曲「コーヒー・ブルース」、「マン・ション」、そして、『ロマンスカー』のレコーディングで実際に使われた円盤備え付けのピアノを弾いての「東京の空」。
心なしか歌の輪郭がくっきりと。磯部くんがフリで「ここまでのインタビューはイントロでした。では歌ってもらいましょう」なんておどけてたが、インタビューがあったからこそ、だったと思う。

◆1月31日、自宅から激近のわりにめっきり行かなくなってしまった吉祥寺FOURTH FLOORで「頼むから静かにしてくれ」というライブイベント。ファンタスタスのおりんぽし(尾林星)や、吉祥寺バウスシアターのスタッフでもある井手健介くん、それから最近どっぷりはまっているけどライブ未見だったmmmが出るというので。

井手くんの演奏は意外にもニール・ヤングとかエリオット・スミスみたいな、近年あまり見ない(山中夏樹くんとかいるが)オルタナ弾き語り風情で、沁みた。全5曲中4曲がオリジナルで1曲が湯浅湾カバー(「シェーの果て」)、というバランスの悪さも最高。

おりんぽしはしょっぱなからオリジナル(?)カラオケを熱唱。存分にはじけたあと急にちゃんと弾き語るという、やはりバランスの悪さがおもしろすぎる。
銀河系ときみとぼく、みたいなセカイ系っぽい世界観(世界世界って)をすんなり受け入れてしまうのは、なんてったって「おりんぽし」だから。声、佇まい、音色、すべてがきまってる。

そして、mmm(ミー・マイ・モー)よかったー。
ここにきて急にジュディ・シルみたいな日本人女性SSWが増えてきたけど、みんな森ガールすれすれというか、"聖と俗"のワイルドサイドが足らんのよー(実際はともかく、音楽として)と叫びたい気持ちでいたところに、彗星のごとく現れた、不浄にして崇高な歌うたい。
いやー、まったく期待を裏切らない、素晴らしいステージだった。きっとバックステージでは日本酒の熱燗なぞをちびちびとやってるのだろう……妄想だけど。

2010/01/30

いいときは最高、悪いときは最低

◆当日の告知ですみません!
本日、18時より円盤で行われる5H企画(一人の発表者が5時間を好きに使うという虹釜太郎さん企画)の磯部涼編に出させてもらいます。磯部くんと五所さんとの鼎談パートです。同世代でもっとも敬愛するライターふたりなので、楽しみです。
あと、チン前田くんによる磯部涼インタビュー、磯部くんによる前野健太ロングインタビューなんてのも用意されているので、お時間のある方はぜひ!
1月30日(土)18時~@高円寺・円盤
「円盤5時間シリーズ 磯部涼編」
入場料:1000円(1ドリンク付き)
第一部:磯部涼インタヴュー(聞き手:前田和彦)
第二部:鼎談 話し手:磯部涼×九龍ジョー×五所純子
第三部:前野健太公開ロング・インタヴュー(聞き手:磯部涼)

◆最近のあれこれは。

◆1月22日、新代田FEVERにて昆虫キッズ、神聖かまってちゃん、THE NOVEMBERSのライブ。
ちょっと遅れて入ったら昆虫キッズがかなりできあがった状態で、熱かった。よく考えたら豊田道倫さんとの対バンでしか観たことなかったので、かなりヤングな客層との組み合わせが新鮮(彼らにとってはいつもの風景だろうが)。ホントにいいライブバンドだと思う。

かまってちゃん、ここ最近のライブでは「いいときは最高、悪いときは最低」みたいなフラがあったが、今日はそのどちらでもない、みたいな。曲に入ると一気にもってくんだけど、その肝心の曲がつまずいてしまうとなあ。しかし、こうなってくるとまた次が観たくなる。

幕間にたけうちんぐが音ネタコント。以前観たシャムキャッツのレコ発のときとほぼ同じネタだったので、「いつも同じネタだね~」とつっこんだら、「今日はたまたま同じだったんです! 今日は外せないから鉄板ネタもってきたんです!」との弁。あれが鉄板ネタ……。いやいやおもしろかったよ!

はじめて行った新代田FEVER、いいライブハウスだった。下北沢SHELTERの元店長がはじめたんだって。ギャラリーなんかも併設してておもしろい感じ。

◆翌23日は、まさにその下北沢SHELTERでゲラーズの復活ライブ。対バンがモールスとARTLESS NOTEという、盤石の構成。
先日のmap祭りでのミニ復活時より、さらに安定感がでてきた。なにより新曲がいい。
もっともっとむちゃくちゃになれるはず、というのは客も、本人たちもきっと思っていることで、まあ徐々にエンジンの回転数があがっていくのを期待しています。

◆25日、吉祥寺シアターで地点「あたしちゃん、行く先を言って―太田省吾全テクストより―」を観劇。
道を通過していく俳優たち。ある者は早足で、またある者はレンガを持ち、ときにはうずくまりながら、連れだって、歩いていく。サンプリングされた太田省吾のテクストを発しながら、歩いていく。音楽のような瞬間があり、遊びのような瞬間があり、儀式のような瞬間がある。
バラバラになった演劇要素をつなぎ止める力のようなものがずっと持続しており、スリリングだった。見終わってどっと疲れるほどの緊張があった。

◆26日、急な坂スタジオにてチェルフィッチュの最新作「わたしたちは無傷な別人であるのか?」公開リハーサル&トークセッション(ゲスト:桜井圭介)。
こちらもまた、豊饒なハイパー現代口語や、ダンス的とさえ言われた身振り手振りを捨て、違ったアングルから演劇要素のミニマル化をラディカルに推進するチェルフィッチュの最新作リハーサルであった。
ドイツで観た新作、「ホットペッパー、クーラー、そして、お別れの挨拶」のほうは言葉も動きもとても饒舌な、いわゆる「チェルフィッチュ的スタイル」の進化形とも言えるものだったので、こちらの路線もキープしつつ、これからは2系統の作品ラインを持つということを考えているらしい。いよいよ本公演が楽しみになってきた。

◆27日、東高円寺UFOクラブにて前野健太とDAVID BOWIEたちのライブ。対バンにオニ(あふりらんぽ)、おとぎ話。
マエケン、バンドスタイルでの今年、初ライブ。ややヌケが悪く、最高とは言い難い出来だったが、新曲「コーヒー・ブルース」のカッティングはかっこよい。
続くオニがまた、対照的なまでのヌケのよさで。フォーキーとディーヴァを行き来しながら、おおらかに愛を歌い上げる。「ミュージック・フェア」に出てもおかしくないほどの貫禄。
トリのおとぎ話も観たかったが、用事のため、泣く泣くオニ終わりでUFOを去る。

◆29日、吉祥寺にて小田島等画伯を囲む会。
総勢12名ほどで小田島さんを囲む。会うだけでこんなにハッピーにさせてくれる人もそうはいない。みんなオダジーが大好きなのだ。

円ジャンのmap祭りのときに無料で配布された「map zine 2010」の小田さん(◆)と福田さん(◇)の対談にも、こんなくだりがあった。
◆mapって名前はなんだっけ?
◇最初は、好きなバンドの名前から取って「swell map」って名前にしようと思っていたんだよ。でもおだっち【註】に「mapだけの方がいいよ!」って言われた。
◆おだっちの存在は、実はmapにとって大きいよね。精神的なグル状態(笑)。

【註】おだっち:言わずとしれた小田島等画伯。map3号すべての表紙を担当。もちろんイラスト、立体を含め、作品多数の天才。今年はいい年にしようねー、ねぇ。

ホント、そう。小田島さんにはもっともっと活躍してほしいのです!

2010/01/22

地球人を解読するためのしょーもない一日

◆ノロウィルス、水曜の昼にほぼ完治(うんこが固くなった)。実質48時間の呪いだった。みなさんも疲れているときの生ガキにはくれぐれも気をつけて。

◆13日の夜、ポレポレ東中野で沖島勲監督『これでいーのかしら(井の頭) 怒る西行』を観たのを書き忘れていた。
『ライブテープ』とも不思議な共振を見せるすてきなお散歩ムービーでした。石山友美さんのツボを押さえた聞き手役もナイス。助演女優賞をあげたいです。

◆『2001年宇宙の旅』、アーサー・C・クラークの原作を読んだ。
これ読むと、映画でナゾになってた部分がぜーんぶクリアになって爽快なくらい。なるほどモノリスって、スターゲイトって、スターチャイルドって。
もちろん映画でヴィジュアルショックを受けてから読むと、気分倍増なのは間違いなくて。そもそも原作というよりも、映画制作の過程で産み落とされた(脚本よりも小説書くほうが手っ取りばやいという理由で)作品でもある。
つまるところ、巽孝之もこの本で書いてたけど、キューブリックとクラークという20世紀を代表する知性の邂逅/衝突こそが最高のエンタテインメントだよなー。

◆20日、シアタートラムで快快『インコは黒猫を探す』観劇。
いきなりの『2001年宇宙の旅』使いに驚くやら笑うやら。しかも作品の影にきっちりモノリスが埋め込まれているのだから参るわ。
初演が3年半前ということもあるかもしれないけど、快快のあのとぼけたウェットさが好きだ。
ゆり(現在) だから、宇宙人に保存、保存されちゃってね? そういう一日だったとしようよ。
ごーくん(現在) 今日が?
ゆり(現在) 今日がっていうか、毎日が。
ごーくん(現在) 何、毎日なの?
ゆり(現在) 何か、そういうことがあったら面白いじゃんっていう前提でさ。今のこの会話とかも例えば記録されて宇宙で再生されてね。
ごーくん(現在) 何のために?
ゆり(現在) や、だから、このしょーもない一日に地球人を解読する手がかりがあるかもしれないしw
ごーくん(現在) うーん、、、宇宙とかは俺正直わっかんねー。
ごーくん(3年前) あ、でもそっか。
ゆり(現在) なに?
ごーくん(3年前) や、カンちゃんがたまにぴーぴー鳴いてたのってもしかしたらそういうことなのかもしれないって。カンちゃんは、びうっていう鳥と一緒に買ってきたんだけど、びうだけ死んじゃって、急に一人になっちゃって、一緒にいるのがカンちゃんの言葉の分からない俺だけになっちゃって、俺はでも、インコは生まれてから何も悪いことしてないからきっとすぐに極楽って気持ちいいとこいったんだろうなって思っちゃうけど、でも、カンちゃんはそうやって言葉で整理したりがないから、だからあんなに鳴くのかもしれないって。あのさ、俺らだったら、猫はあそこにいるとかって気持ちがあるからそうやっていなくなった後とかを想像できる分、今のこの気持ちを完全に残しておくことはできないじゃん、。
ゆり(3年前) え、なにどーゆーこと?
ごーくん(3年前) だから、カンちゃんはそれない分、その時のよくわかんなくなっちゃった気持ちがそのまま、ぐわってもどってくるのかなって。
ゆり(現在) まあ、結局そうだったとしてもうちらに何がわかるわけでもないからあれだけどねwww
ごーくん(3年前) まあ、そっか、でもなんか、その時俺はゆりさんの言葉で妙に腑に落ちた。

◆21日、昼にぽかっと時間が空いた隙を見て、バルト9でジェームズ・キャメロン監督『アバター』(3D)鑑賞。



3Dだからってことじゃなしに(3DだけだったらUSJとかの4Dアトラクションのほうが圧倒的)、映像の説得力がすごい。ストーリー云々よりも「誰も見たことない映像見せたるで~」っていう意味で、『2001年宇宙の旅』的とも。
ただし、ヴィジュアルだけで哲学を語るキューブリックの深遠さとは真逆の、誰にでもすぐわかるお伽噺っぷりはいつものキャメロンでした。もちろんショウビズとして、それが悪いとはまったく思わない。なにしろ面白いから。
いちばんのポイントは、主人公と恋におちるナヴィ族の娘が神田うのそっくりだということです。

2010/01/20

呪ウイルス

◆ノロやべえ。ただのカゼかすわインフルかと思いきやノロウイルスだったよ! シャアシャアシャア(←ションベンみたいなウンコの音)。
原因はおそらく土曜の夜に食った生ガキ。夕方届いたばかりのいいやつだったんだけどな……。

◆いま思えば完全に呪われるまでの猶予期間(ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間)だった日曜夜、神保町の明治大学に坂口恭平山下陽光のトークを聞きにいく。「WHAT AM I DOING HERE?」というワークショップ&トークイベントの一環で、テーマはそのまま「0円生活と場所っプ」。

ちょうど昨年6月にやった坂口恭平&梅川良満トークイベントの会場が素人の乱12号店だったんだけど、打ち合わせのとき坂口さんも梅ちゃんも「素人の乱」って単語すら知らなかったのが印象的で。たしかにあそこで話した多摩川生活の話って、資本主義のオルタナティヴをすでに「実現」しちゃっているわけで、坂口さんにしてみれば素人の乱どころじゃないってのもあっただろう。

そんな坂口さんと山下さんのトークは、お互いが40分ぐらい単独トーク(フリースタイル)をしてあとにちょっと対談、というちょっと変わった構成で、なんというか率直に言うとお互い手探りをしているうちにタイムアップが来てしまったという印象。とはいえ、例えば新宿駅の修悦体(山下)と東京駅の靴磨き職人(坂口)のように、着眼点が一見似ているようなところもありつつ、じつはぜんぜん違う指向性を持っていることもわずかに垣間見え。
その違いがようやくぶつかりあいとなって見えたのは、午前3時、打ち上げ流れの飲み屋でのこと。
酒の席のことを具体的に書いてもしょうがないので、ざっくりとした印象を言うと、山下さんは自らの意識/無意識に向かい、坂口さんは他人の意識/無意識に向かい、球を投げている。もちろんどちらもすごく面白い活動となってぼくらの前に現れるし、これからそうだろうから楽しみなのだ。

それにしても今夜、素人の乱セピアを舞台に、山下さんたちが計画しているすごいドッキリ企画の話を聞いたのだけど、呪ウイルスのせいでいけないのが無念だった。むちゃくちゃおもしろそうだったんだけどな。うまくいったのかなあ。

◆いま売りの『SPA!』にむっりみえっぱり別枠公演『ムートンにのって』の紹介記事を書いています。しかも、むっちりが一番大きい枠! コアな演劇ファンには分かってもらえると思いますが、これは我ながら快挙ではないかと。
でもホントそれぐらいの扱いをすべき公演だと思うのです。なんせ4年ぶりだから、みなさんもぜひ万難を排し、見逃すことのなきようにしていただければ幸いです。
なお、同じ号の「エッジな人々」には平田オリザ登場。鳩山首相の所信表明演説を「演出」した真相など語っているので、こちらもぜひ。

◆1月22日(金)発売『モーニング・ツー』の西島大介先生の連載「I Care Because You Do」の欄外(出張版「nu」)にて、コラムを書かせてもらいました。お題は「アイケア」の主要モチーフの一つでもある「X JAPAN」。
ぼくと宇波拓さんとで書いたのですが、さすが同い年(1976年生まれ)だけあって、X JAPAN原体験がわりと近かったなー。ちなみにこの原稿の仕掛け人である「nu」戸塚さんも1976年生まれです。

2010/01/17

おんがくのじかん

◆松の内気分が終わる。

◆10日の昼、正月に一緒にジェンガやトランプしたばっかりの倉林哲也くんが三鷹の「おんがくのじかん」でライブをするというので駆けつける。つもりが大幅遅刻し、MY PAL FOOT FOOTの演奏が始まる直前にすべり込む。
ちなみにおんがくのじかんはタウントーン菊池くんが昨年末にはじめたばかりの音楽スペースです。

意外にもマイパルをライブで観るのは初めて。でもまったくそんな気がしないのはなぜだろう。さらっと聴いてしまった。ファーストが出たあの頃だったらまたずいぶん印象もちがったのだろうけど。

倉林くんのライブも、家まで遊びにいっておきながら観るのは初めて。というか音を聴くこと自体が初めてだった(彼が店長をしていた茶虎食堂で食事をしたことはあったが)。そして、その清朗な歌心にすっかり衝撃を受けてしまったのだった。
あれから何度も倉林くんのmyspaceにアクセスしている。
サポートの一尊くん(ギター)と伴瀬さん(ピアノ)の演奏もとてもよかった(いま検索して知った事実→一尊くん、前に漫画を描いたことがあるとは聞いてたけど、まさか藤原ちからくんのミニコミ『テルテルポーズ』とは思わなんだよ)。

はじめて行ったおんがくのじかんも、想像通りのナイススペースで。菊池くんとも話したが、今年はあそこでなにか音楽イベントとかできたらなーなんて思っている。

◆夜は、表現(hyogen)の2ndアルバム『旅人たちの祝日』レコ発もかねた、表現×ceroのツーマンライブ@三軒茶屋グレープフルーツムーンへ。

ceroの演奏を表現がサポート、表現の演奏をceroがサポート、といった具合に両バンドが密接に絡み合い(その名も「hyoro」?)、さらにその両バンドをあだち麗三郎とMCシラフが曲ごとに楽器を持ち替えサポートしまくるという形でライブは展開。中心を持たない、不可視の都市型音楽コミューン。その祝祭に立ち会っているようなマジカルな高揚感を味わう。

◆11日、ハヤシライス佐藤くんの主催イベント「都会の迷子さん」のファイナルライブ@代々木Zher the ZOOへ。仕事の都合で三輪二郎の後半(新曲がいい感じだった)しか観ることができなかったが、最後に佐藤くんの元気そうな姿を見られてよかった。

前野健太や『ライブテープ』周りの映像記録などしている橋本くんが、この日の三輪二郎の演奏をアップしてくれた。ぼくの大好きな曲、「出不精のバラッド」――。



◆15日、『ライブテープ』の吉祥寺バウスシアターでの上映最終日ということで、事務所で朝まで打ち上げ。マエケンがソファで爆睡しているの(と自分が酔っているの)をいいことに、アコギで「生きている私」と「このからだ」を何度も歌う。楽しかった。

『ライブテープ』、吉祥寺での上映は終わったけど、東京を含め、まだまだ全国で上映中です。詳細はこちらで。
劇場で鑑賞することに意味のある映画だと思うので、まだの方はぜひー。

2010/01/10

map 10th anniversary

いつのまにか成人の日が15日じゃないなんてなあ。

起きがけにDVDにてジョニー・トー監督『エグザイル/絆』を鑑賞。
もはや様式美とすら思わせる至近距離の撃ち合いに燃える。こいつは朝から目が覚めるわ。

夜、渋谷O-nestにて開催の円盤ジャンボリー1日目、map祭こと「map 10th anniversary」へ。

とてもたのしい祭りだった。とくに初めて観たかえる目と、久しぶりのニカさんが最高。二階堂和美 with かえる目による「とんかつ岬」はホント絶品だった。

そしてシークレット枠(……ではなかったかなあまり)にて、ゲラーズ復活! エグザイル/絆ばりのボーイズ5人が帰ってきた!!
2年ぶりのライブだからって特別気合い入れたり感傷的になってる様子はないんだけど、ちょっとサイズの違うシャツを着てきちゃった、みたいなヘンな緊張感がこのバンドらしくてよかった。
ステージ袖から見守る小田さんの笑顔もまた印象的で。
試運転も上々。これからの快進撃が楽しみです。2月には前野健太&おとぎ話との対バンなんてのも予定されているらしいので。

それにしても「map」10周年かー。
いまでこそ小田さんにも福田さんにも親しくさせていただいているが、創刊当時は、これはもう自分のために出た雑誌なんじゃないか!と多くの人が思ったその中の、ぼくももれなく一人だった。しかも当時つきあっていた彼女(あまり音楽とか聴くような人じゃなかった)がその創刊号に原稿を書いていたのも、いまとなってはビタースウィートな思い出というかなんというか。

「map」という雑誌はずっと休刊しているけど、レーベルとしてはすてきな作品をコンスタントにリリースしているし(こないだ小田さんがどこかで「コンペアノーツは才能ある未知の新人がファーストを出すレーベルだと思っている」という内容のことを書いていて、なんてかっこいいんだと思った)、ときたまびっくりするようなすごいライブブッキングをしてくれるし、なぎ食堂も『Sweet Dreams』も丁寧な仕事っぷりを継続している。
あまり「リスペクト」とか「ファン」とかいうのもしらじらしいな。mapの二人を見ているととにかく継続することの大切さを痛感する。そんなことを言うときっと、さらに続けている人たちが前方にいるから俺らも続けられるんだよ、とお二人は言うだろうけど。

2010/01/09

宇宙 日本 ミニコミ

新年会ウィークも終わりかけの昨日、早稲田松竹の上映最終日に駆け込み、『2001年宇宙の旅』を15年ぶりぐらいに鑑賞。劇場で観るのははじめて。
宇宙空間の「美しく青きドナウ」ってもはや発明だよな。後半いくにつれてあいかわらずナゾだらけなんだけど、木星のモノリスからスターチャイルド誕生への流れがとにかくドラッギーすぎてあがる。時代よのう。
これからアーサー・C・クラークの原作も読んでみるところ。

夕方から、品川のキャノン本社に移動し、石川直樹の写真展『ARCHIPELAGO』のオープニング・パーティへ。
「ARCHIPELAGO」って「群島」とか「多島海」という意味だそうで、今回の展示は国境に区切られた地図とは違った、島の連なりとして、世界および日本をとらえなおす試みとのこと。

なるほど初っぱなの悪石島の写真からして、いわゆる「日本」っぽさからは遠く引き離される。そういえば一昨年、ちょうど悪石島のボゼ祭りに行った際、現地から石川さんにメールしたら、ちょうどその一週間ぐらい前に、まさにあのゴンドラが漂着したという話を聞いたのだった。
札幌なんかの写真にも不思議な無国籍感が漂い、それらがサハリン島やクイーンシャーロット諸島など日本を取り囲む群島の写真と並んで配されることで、新たなる島嶼世界が姿を見せていた。

Relipa写真展オープニングを途中で抜けて、高円寺へ移動。「愛情通信」のヨンコさん主催による愛情通信大全集リリースパーティ(略称:愛情通信リリパ)へ。
ミニコミ界の重鎮(ホントにおもしろいミニコミをつくっている人たち)やミニコミ好き、愛情通信ファンの集まるすてきなリリパでした。

会場となった「minority」のミジンコさんが店長を務めるみじんこ洞もとてもいい店だった。いくら高円寺といえどもあの時間にあの値段であの定食を食べられる店はそうはないでしょう。

2010/01/05

新年工場見学会2010

◆昨夜は近所でシェアハウスしている友人宅にて鍋をいただき(豆乳鍋うまかった!)、みんなでジェンガしたり、トランプしたりと正月気分を堪能。ダウトってあれ最後ふたりになるとなかなか上がれないのな。

そんな友人たちと行った昨年夏の思い出、フジサンロクフェスでの表現(hyogen)の映像が最近YouTubeにあがったので貼っておきます。ホントたのしかったもんねー。





◆ちょうどフジサンロクフェスのことを雑誌に書いたりもしたので、最近のライター仕事など。

いま売っている『remix』の「12のキーワードで振り返る2000年代」というコーナーで、「アンビエントとしてのフォークミュージック」をキーワードに、上記のフジサンロクフェスや『ライブテープ』のことなんかを書かせてもらっています。

それからやはりいま売っている『Quick Japan』で、ポツドールの三浦大輔さんに長編監督デビュー作となった映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(大傑作!)についてロングインタビューをさせてもらっています。

映画『ライブテープ』のパンフレットではプロダクションノートを書かせてもらったのと、佐々木敦さんと磯部涼さんと鼎談をさせてもらっています。宮沢章夫さんの中央線コラムと、ジャン相見さんのおもしろコラムも最高です。

あと、まだ現物を見られていないのですが、ついに発売となった『エクス・ポ』第二期0号の演劇特集のなかで、木村覚さんと前田愛実さんと佐々木敦さんと鼎談をさせてもらいました。
取材や原稿チェックがずいぶん前のことだったので内容に関してはすでに記憶がおぼろげなのですが、とにかくすごい文量だってことだけはたしかです。他の原稿も軒並み文量が多いらしいので、かなりの読み応えなんじゃないかと。読者としても楽しみ。

◆本日は毎年恒例、五反田団の新年工場見学会@アトリエヘリコプターへ。

年々、出演者数が増える(ついに今年は神里雄大まで登場)工場見学会だけど、ゆるーい大人の学芸会っぷりはあいかわらず。
中川幸子さんの鴻上尚史が破壊的に似てなくて笑った。前田司郎演じるA氏(某劇作家)の「剣道で痛めた傷が……」ってセリフもやばいぐらいにおかしかった。
むっちりみえっぱりの江川さんと山本さん、それからむっちり準メンバー的な望月さんによる演し物「こけしのおしゃべりと詩の朗読」が、(おそらく)仕事の都合的なものでこの日はなかったのだけが残念無念。
とはいえ今年は2月にむっちりみえっぱり別枠公演「ムートンにのって」があるので、いまからもう楽しみでしょうがないのです。
この日のザ・プーチンズの演し物でも佐藤紗恵さんがばっちり宣伝しておりました。前田さんと黒田さんが声の出演をしている公演コマーシャルもいい感じです。

◆ツイッターを公開にしてみました。ぽつぽつとしかつぶやきませんが。→ http://twitter.com/wannyan

2010/01/03

あけましておめでとう、オールド・スポート

◆あけましておめでとうございます。

予告どおり、年越しは吉祥寺バウスシアターで『ライブテープ』のレイトショーを観てからそのままお客さんたちと一緒にライブテープ事務所で年越し。さらにみんなで、『ライブテープ』のスタート地点でもある武蔵野八幡宮へ初詣に行ってきた。

一年前も、やはり同じぐらいの時間に武蔵野八幡宮で初詣をすませ、いったん家で仮眠をとったのち『ライブテープ』撮影に臨んだわけで、感慨もひとしおというか。まさか元旦に吉祥寺で撮影した映画(それも当初は自主映画)を、その年の大みそかにバウスシアターで観られることになるとは思わなんだよ。尽力していただいた方々に感謝。

今年もよい年になりますように。

◆10年代の事始めというわけではないけれど、元旦にスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を読む。

以前に読んだときはギャツビーがやたら語尾に「親友」ってつけるのがなんだかうざかったのだけど、新しい村上春樹訳では「オールド・スポート」ってそのままカタカナにしていた。これだとギャツビーの口癖だってことがわかる上に、意味はわからずとも、ギャツビーの優雅さといかがわしさのあいまった感じがちゃんと伝わってくる。

ロストジェネレーションなあ。
ギャツビーの隠しきれないフェイク感がせつなかった。

◆「湯けむりスナイパー お正月スペシャル」の長門裕之も泣けた。いまの長門さんにあんなセリフ言われたらそらあかんよ。

◆こちらは予告編だけでウルウルきてしまう映画!



モーリス・センダックの原作はもちろん最高(ちなみに原書でもぜんぜん読める)。カレン・Oが手がけたという音楽も最高。
はやく観たい~。