2009/06/20

カオスTK

Touen◆先日の「東京の演奏4」でこっちゃんと物々交換してもらった『東京の演奏コンピ』がすごくよい。これホント、K Recordsのコンピじゃないかってぐらいに耳になじむ。
どの演奏もとてもすてきでにやけてしまうのだけど、とくに[disk1]の最後に入っている高城くん(cero)の「そいじゃ、また」。たとえばMount Earieの「uh oh it's morning time again」とほとんど同じ空気だもの。USインディ好きのみなさま方にもぜひ聴いてほしいです。

「東京の演奏4」の写真がRYUちゃんのブログにアップされています。暗くなっていく東京の空と東京の熱演の絡みが劇的です。ぜひとも覗いてみてください。

以前に、GANG GANG DANCEはブルックリンだとパーティバンドだってことを日記(12月25日)に書いた。
GANG GANG DANCEとかあのへんのミュージシャンって、日本だとO-nestみたいなライブハウスでライブしたりするけど、彼らは地元のブルックリンだと、友達のやってる中華料理屋を貸し切って、内輪のパーティみたいな感じでやってるらしいと。
実際そうかどうかは別として、ライブハウスみたく演奏者がライトアップされ、フロア(もしくは客席)が暗転、みたいなのとは違うライブのあり方になにかが胎動している。

四谷の音楽室の動画があれば一番いいのだけど、でも代わりにたとえばMount Earieとも交流のあるBreathe Owl Breathegaのこれ(↓)でもいい。そうそう、この空気。演奏も、お客さんも。



あるいは無力無善寺ってこんな(↓)感じ(Cake Shopね)。そしてWOODSの新譜はとても素敵だ。



べつに東京がオリンピアやニューヨークなんかと似ていますねってことが、ただ言いたいわけじゃない。東京のインディもUSインディに負けないぐらいいけてるし、緩やかな共時性もあっておもしろい、そんなふうにO-nestとかで向こうのバンドを観るような人たちにも微弱な電波を送ってみたいのです。BON IVERもすばらしいけど、前野健太も最高だから。この感じ(↓)、後半かなり熱いけど、全然遜色ないからと。



◆またもや忘れてた。先週12日(金)に映画『SR サイタマノラッパー』のイベント@shibuya HOMEで赤い疑惑を観たんだった。
アウェイんときの疑惑はやばい、というのはデメキングイベントで証明済み。久しぶりに聴いた「東京フリーターブリーダー」にシビれた。
2007年、疑惑が一時的に復活をはたした東京ボロフェスタ。リハーサルでかました(本番ではやらなかった)「東京フリーターブリーダー」。あの一曲でもってかれたんだ。

◆14日(日)、恵比寿ナディッフでChim↑Pom「広島!!」展のトークイベントを聴く。
思うことはいろいろあったが、『美術手帖』に掲載された「ヒロシマの空をピカッとさせる」の写真があまりにもひどいことについて卯城くんがちゃんと言及していてよかった。オレも思っていた。あれは絶望的にひどい。写真にばりばりデジタル処理をほどこしている。

そもそも「ピカッ」には原爆の記憶が時間や世代を経ることで薄れていき、平和表現もいやがうえにも劣化していく、ということへの意識的な目配せが、それがコンセプトのすべてではないにしろあったはずなんだ。だからこそ飛行機雲で描かれいまにも消え去りそうな「ピカッ」の文字、あの儚さこそが重要なのにそれなのに。
『美術手帖』ときたら、おそらく「文字が薄いから」とかそんな単純な理由で(それ意外の理由だったとしたら、なお悪い)、フォトショップかなにかのデジタル処理でもって「ピカッ」をくっきりさせてやんの。CGみたくなっちゃてんの。アホかと。
極端なことをいえば、印刷工程で「ピカッ」がさらに消えて薄くなってしまったっていいと思うんだ。芸術と複製技術の関係ってそういうものでしょう。
なんで「アート」の門外漢のオレがそんなことまで言わなきゃいけないのかわからないよ。栗原裕一郎さんとかが、最後までフォローしてくれればいいのになー。
オレの言ってることまちがっていたら、誰か正してください。

その後、渋谷に移動し、O-nest(!)の「モーリス祭り」でgroup_inouを観る。group_inouが観たかった。ただそれだけなんだけど、観られてよかった。

さらに恵比寿に舞い戻り、リキッドルームで相対性理論。
やくしまるさんの儚さとバンドの演奏力、ともに飛躍的にアップしていた。客席も巻き込んだ不思議な緊張感は相変わらず。もう露出とかの問題じゃない。あの緊張感こそ相対性理論の魅力の核心だと思う。

◆15日(月)、『実話マッドマックス』副編集長Wくんの小規模な送別会。古くからの仲間が集まる。楽しすぎて涙が出た。あの頃つくったDVD、ホントありえないくらいおもしろいので、どこかで上映会をやれたらいいな。

なにがあろうと、オレが雨宮まみというライターを心底信用しているのは、あのひとこんなことを書くからだ。
私は「ウィークエンド・スーパー」の時代を知りません。「写真時代」の時代も、知らない。「HEAVEN」も「JAM」も、見たことがありません。でも私は「千人斬り」を知ってます。「URECCO GAL」も知ってる。「マッドマックス」も知ってるし、「ウォーB組」も知ってます。セルビデオの世界には、オーロラプロジェクトがあり、実録出版があり、豊田薫があり、ワープがあり桃太郎がありゴーゴーズがあり、ドグマがあり、V&Rプロダクツもある。その世界は信じられないくらい、豊かなんです。
最近、書かれたこれにもぐっときてしまった。

◆16日(火)、浅草花やしきにてDDT「花やしきプロレス」。
またもや楽しすぎて涙が出たよ。よく出るなー。

三沢のことがあった。追悼の10カウントゴング。いやホントはそれに間に合わなかったんだオレ。着いたら、男色ディーノが石井慧介をプリクラマシンに突っこんで陵辱しようとしていたんだ。

メインイベント直前からぽつぽつ降り出した雨に、伝説の予感――は的中。
スワンのアトラクションでムーンサルトを決める飯伏(これがホントの「スワン式」)があまりにも神々しすぎて、もはや雨だか涙だか。
さらに豪雨のなか、なぜか対戦相手4人で「花やしき史上、最強・最速の絶叫マシン」スペースショットに乗り込んで――

Hana02→→→Hana01

雷もゴロゴロゴロ――!! ってもう意味わからないよ。
根本敬先生いうところの「演出:神」状態。
いやー楽しかった!
くわしくはこちらにレポートがアップされております。

それにしてもあれからずいぶん遠くまできてしまったことよ。
あのカオスを体感してしまって以降、元には戻れない身体になってしまった……。





そして、この流れ、冒頭の音楽話に(だけでなく、たとえば演劇にも)ゆるやかに接続されていく。ステージがライトアップされ客席が暗転、っていうモダンではないなにかに。

2009/06/14

本日も永遠なり

◆13日(土)の梅川良満×坂口恭平トークイベント、来てくださった方々ありがとうございました!
打ち合わせ時点ですでに泥酔状態だった梅川良満。彼氏が暴走してからが勝負だと思ってましたが、そんな心配も杞憂に終わり、笑いに溢れた充実のトークになったのではないかと思います。
とにかく多摩川のロビンソン・クルーソーの話がおもしろすぎ。多摩川文明だもん、素人の乱どころのさわぎじゃないよ。梅ちゃんの写真もどれもすばらしかった。布団の写真、笑ったなあ。
準備期間が短くていろいろ大変だったろうバサラブックス店長・関根くん、おつかれさまでした。よい会になってよかった!

Mcaksak打ち上げもお祭り状態で最高だった。写真は超やばいセッション。坂口くんのギターに合わせてフリースタイルを決める四街道ネイチャーのマイクアキラ氏。
そのままBAR営業中の無人島プロダクションになだれこみ、Chim↑Pomの卯城くんと林くんと岡田くんと広島話。卯城くん、ついにGUYさんと直接話せたそうでホントによかったよ。
最後はコクテイル集合でカオス飲み。梅ちゃんが「マザーファカー」を連発。いまごろになって、でよかった。
GQで買い物したり、スタ丼で腹を満たしたりして散会。

吉祥寺に戻ってからも三軒ハシゴ。
友達との電話で、三沢が亡くなったことを聞かされる。リング上でって。言葉をうしなう、と同時に携帯の充電が切れた――。



最後に三沢光晴を生で観たのはノア東京ドーム大会。ああそうか、あれは橋本が亡くなった直後だったのか……。
みんなゆっくり休んでほしいよ。

◆ひとが死ぬことに、たいして意味なんてない、理由なんてない。
だいたい明日突然、愛するひとが死ぬかもしれないし、そうじゃないひとだって死ぬかもしれないし、きっと大勢死ぬ。ぼくらはその身も蓋もない「意味のなさ」の周りをぐるぐる回りながら、ときには涙を流したり、お墓に手を合わせたりもするのだろうけど、やっぱり意味なんてなくて、理由もなくて。
べつに死ぬことだけじゃない。ひとと出逢うのにも、ひとを好きになるのにも、愛し合うのにも、ハンディキャップを持って生まれてくるのにも、社会的ビハインドを背負わされたりするのにも、人生の光や影にも、なんの意味も理由もない。
そして、その徹底して「意味がない」ということ、「理由がない」ということ、ただそれだけが、むしろぼくらに残された最後の希望なんじゃないかと思うのだ。

だからいまは、意味のないこと、むだなこと、くだらないことがたまらなく愛おしい。それらにすべてを懸けたいとすら願う。
「カフカは微笑した。希望は十分にある、無限に多くの希望がある。ただぼくらのためにはないんだよ。……この命題のなかに、まさにカフカの希望が内在している」
(ヴァルター・ベンヤミン 「カフカについての手紙」)

2009/06/12

まざったところが一番おいしい

◆まず8日、「動物大集会 vol.02」きてくださった方ありがとうございました!
今回はケンカにカレーにマジトークとホント疲れましたが、かなり充実の内容になったのではないかと思います。というか、時間もないのに、オリジナルカレー&その予告編(スライド)までつくってくださったマッスル坂井さんと松江哲明監督に感謝。クリエイターの底力、とくと見させていただきました。

だいだいどんな感じの流れだったかをついったーから転載。
●松江監督とぼくがプライベートの暴露をめぐって口論→客席の松江監督の彼女泣く→彼女の話聞く→「そもそもお前も悪い。なんで泣いてんだよ」「……」「ん?」「おなかすいてるの」

●マッスル坂井、カレーをふるまおうとする→「なんでお前が作るんだよ」→お互いカレーに一家言ある→「じゃあどっちが彼女を満足させるカレーが作れるか対決だ」→「その勝負、梅山岡士郎があずからせてもらいます」→美味しんぼのテーマソング→10分休憩

●松江、坂井両陣営、スクリーンを使って、映像作家の意地をかけたカレー予告編(プレゼン)→会場全員に両者のカレーが振る舞われる→審査員はお客さん全員(2票)&特別審査員として枡野浩一さん(2票)&ぼく(1票)&松江監督の彼女(2票)

●松江と坂井、作品と観客の評価についての心情吐露→お客さん審査(拍手の量)、僅差で松江【松江2】→枡野さん、松江だが、坂井もすてがたく、というか空気を読みふたり引き分け【松江3、坂井1】→ぼく、どちらも美味しかったが(ホントに!)、今日は坂井さん【松江3、坂井2】

●松江彼女「どちらもおいしかったけど、まざっている部分が一番おいしかった」→カレーのポエム(by重松清)朗読→「たしかにまざっている部分が一番おいしい。強烈な個性がまざるとこんなにおいしいものができる。それがこのイベントを通してぼくがみなさんに一番伝えたいことです」→10分休憩

●「あんにょん由美香」予告編上映→本編もみた坂井さんの感想や、由美香さんをめぐるいい話→キン肉マニアや「あんにょん~」にも影響を及ぼしたマッスルハウス5の話→「やってはいけないこと(だからこそ)をやってしまう」「作品はひとを傷つける」「それでもやるしかない」

●「たとえ10人でも伝わることを信じる。結果として100人に伝わっている」→「こんな時代に安易に感動(逃避)できるものはつくれない」→「高木三四郎とカンパニー松尾をいつか会わせたい」→「ライブテープ」の話→今年の松江哲明はすごい→ひとりの作家があるピークを刻む瞬間に立ち会える喜び

●「死なないでくださいよ」「引退してカレー屋でもやろうか」→次回マッスルは9月くらい→8月のDDT両国大会にも期待→「今日はみなさんありがとうございました。手作りカレーを食べたからには、みなさんはもう家族みたいものです。これからも応援してください」→終演

●ロビーで「あんにょん由美香」の前売り、飛ぶように売れる→購入者全員のチケットに坂井さんが松江監督の携帯番号を書き込んでいる。「松江哲明悩み相談室の番号です。なにかあったら相談してください。採用されれば映画化されます。採用されなくても、HMJMがAVにしてくれます」
松江監督の「彼女」については、かならず監督の日記を参照のこと。

ウソとホントを織り交ぜながら「ほんとうのこと」を伝える、という「マッスル」や松江映画のテーマにどれだけ迫れたかは自分でもよくわからないのですが、とにかくいま思うことはただひとつ。
あー楽しかった!

◆11日、「東京の演奏シーン4 ~片いなか想いのジオラマやろう~」@四谷地域センター10F音楽室。

前にも書いたと思うが、やっぱりあの夜景はやばい。
そして、ついに片想いを、見た! 演奏時間が短くて、ぜんぜん片鱗にすぎなかったけども、それでも片想いはオレの好きな片想いだった。もっともっと見たい。

片想い~ジオラマシーンという流れで、あだち麗三郎くんがあの空間の魔法のカギを握っているように見えた。逆に、あだちくんがこれまであそこでライブをやるときになにを大事にしていたかがよくわかったというか。だから、その気配のようなものについて、もうすこしだけこっちゃんにも考えてもらいたかった。すごくレベルの高いことを求めてしまっていることは承知で、なんだかそんなことをちょっとだけ思ってしまったよ。
でも間違いなくいい夜だった、うん。

いなかやろう、素敵なバンドアンサンブル。東京の夜景に「解散ソング」のイントロが重なり、背筋がぞくぞく、と。

◆たまには原稿仕事のことなども。

いま売ってる『BUBKA』で元・光GENJIの諸星和己さんのロングインタビューをやってます。これひさびさに緊張感あふれる現場でした。冒頭を読んでもらえればわかると思います。

相対性理論の特集で話題になっている『スタジオ・ボイス』の「Jポップ・アンダーグラウンド」という特集でレビューをちょこっと書いています。向かいのページが前野健太インタビューなんだけど、この写真がとってもよいです。梅川良満ワークス。

公式ブログでも紹介していただきましたが、今日ぐらいから店頭にならぶ『クイック・ジャパン』で映画「あんにょん由美香」の紹介記事を書いています。「あんにょん由美香」、かけねなく傑作です。

◆で、前野健太の写真も最高だった梅川良満と、いまぼくが同世代で一番やばいと思う男・坂口恭平のトークイベントが土曜の昼にあります。詳細は右のサイドバーにて。CINRAでも紹介されています。
かなりぶっとんだふたりのトークなので、「動物大集会」第1回の前田司郎×石川直樹、第2回の松江哲明×マッスル坂井を越えるカオス&「まざったところが一番おいしい」を目指したいと思っております。ぜひともお見逃しなく!

Ohasirock◆また、さらにサイドバーを見ていただくとわかるのですが、7月20日海の日に、『音楽と漫画』発売記念と「都会の迷子さん」の2周年記念を兼ねて、「大橋裕之ロックフェスティバル」というこれまた狂ったイベントを大橋裕之先生とハヤシライス佐藤くんとで企画しております。
客観的に見てもかなり旬で、キテる、豪華ラインナップじゃないかと自負しております。みんな一歩も引けないというか。
ちなみに「山」のアニメ化に挑むのは、こちらで竹熊健太郎さんに激賞されている岩井澤健治くんです。きっとすごい出来になると思いますのでご期待ください!

そんなわけでまた近づいてきたら告知しますが、ぜひとも早めにチケットを押さえていただければ幸いですー。
よろしくお願いします!

2009/06/07

美濃輪とこっちゃんの顔ったらない

◆ブログ更新しなきゃ、なんてまったく間違っている。どう考えても間違っている。だれに頼まれてるわけでもないし、てめえのさじ加減ひとつだし。でもそれでもむかし書いた日記をついつい読み返してしまったりすると、それなりに残しておけばのちのちおもしろいこともある、と思う、自分が。だから人生のクライマックスが数珠つなぎだった今年3月のことをちゃんと書き残しておかなかったのはちょっと失敗した。そんな時期が過去にもいくつかあって、いま思うと残念でしかたがない。

なんせ気づいたらもう8年ぐらいつづけてる。なんなんだいったい。
ブログって呼ぶのはいまでもちょっと違和感があって、ホームページのなかに「日記」っていうコンテンツがある。その延長がいまだにずっと続いている。そんな感じ。

なんでこんなことうだうだ書くかというと、前の日記でも触れた『モンキービジネス』の村上春樹インタビューにこんな発言があって――
もし9・11が起こっていなかったら、今あるものとは全く違う世界が進行しているはずですよね。おそらくはもう少しましな、正気な世界が。そしてほとんどの人々にとってはそちらの世界の方がずっと自然なんですよ。ところが、現実にこうして生きているわけです。生きていかざるをえないんです。言い換えれば、この今ある実際の世界の方が、架空の世界より、仮説の世界よりリアリティがないんですよ。言うなれば、ぼくらは間違った世界の中で生きている。それはね、ぼくらの精神にとってはすごく大きい意味を持つことだと思う。
で、ちょうど自分の「日記」が01年の10月からはじまっていて、その「日記」が現在まで続いているなんて、まったくウソみたいなホントの話だったから。なにかのまちがいだろうって。

それにしてもほとんどニート化していた03年あたりの「日記」、ちょうどこの書評で書いたような時期なんだけど、いま読み返すと「ぐったり」どころか、なんかキラキラしてるのよ。おかしいなあ。

◆というわけでいきます。
以前の日記で書くのを忘れてたんだけど、5月18日の月曜日、前野健太ソロライブ@無力無善寺に行ったのだった。
遅刻してしまって、着いたらちょうど後半のセットが始まったところ。井上陽水の「氷の世界」のカバーをやっていた。はげしくカッコよかった。
打ち上げで「あんにょん由美香」初試写にしてスクリーン初プレビューを翌日に控えた松江監督のテンションがおかしくて、それで、この日記につづくのだった。

◆5月29日、仕事の山の隘路をぬけて「キン肉マニア2009」へ。
詳しくはこちらで。行ってよかった。「キン肉マン」が大好きだった。夢のような興行だった。
最後のキン肉フラッシュで、キラキラした紙吹雪とともに空から降ってきたキン消したち。あんときの美濃輪の顔ったらないよ。あんな顔されたら、こちらまでほろりときてしまうよ。

Sc◆5月30日、シャムキャッツのファーストアルバム『はしけ』レコ発(おめでとう!)ライブへ。
仕事で遅れてしまい、赤い疑惑の途中から参戦。疑惑最高。東京のボンボンで締めるタイトな演奏だった。
幕間に竹内道宏というひとの音ネタひとりコント。シャムキャッツに通じる不思議な味わいになるほどと。
シャムキャッツは音源どおりの端正なライブ。まずはここからか。どんどんどんどんはじけていってほしい。楽しみにしています。

ライブ後、フロアで日本映画学校の北川くんから知り合いのライターを紹介される。と、それがさきほど見たばかりのコント師・竹内くんだった。おもわぬつながり。こちらのことも知ってくれていて、しかもよく話してみれば、前からこのブログにリンクを張ってくれていたこのサイトの方だった。
……て、こういうのむかしまだホームページだった時代によくあった展開でうれしいなあ。

フロアでの打ち上げを抜け出して、原宿のyouth recordsでやってる川島小鳥箕浦建太郎 exhibitionのクロージングパーティへ。
ありえないことに、youth recordsのある階に上るエレベーターの前でまたもや竹内くんにばったり。なんだこれ。向こうも内心、思ったはず。これがかわいい女子だったらなあ、と。
でも竹内くんいい男です。前から噂に聞いていたマエケンのライブを動画で撮っている男の子がいる、というのも竹内くんのことだった。どんだけだよ。

Kawaminoずっと不義理をしていて最終日前にようやくすべりこめた川島小鳥箕浦建太郎。ふたりらしい原色づかいのポップな空間に、ちょっとひるんでしまうくらいピースフルな空気があふれていた。

写真は無事スピーチを終えて談笑するミノケンと小鳥くん。一番左は銀杏BOYZマネージャーの石川くん。石川くんも更新しているこちらのブログにも、展示の写真がいっぱいあがっておりますー。

Toyota◆6月1日、豊田道倫の新譜『ギター』レコ発ライブへ。
仕事の都合により、会場に着いたのが曽我部恵一の終わりかけ。すなわち昆虫キッズを見逃す。アルバムよかったから期待していたのになー。完全に自分のせいなんだけど。

豊田さん、ますます研ぎ澄まされていってる。歌が、じゃなくて、存在が。このまま歌以外のものが削がれていくと、いつか歌だけになっちゃうんじゃないだろうか。久下恵生も存在がドラムだ。歌とギターとドラム。ステージにはただそれだけがあった。

◆6月3日、ダーチャで松倉如子さんとお茶。よく遊んでいるわりに、ふたりでゆっくり話すのは初めて。
もうすぐ発売となる松倉さんの新譜『パンパラハラッパ』がすごくよいのですよ。
松倉さんについてはまた別のところでも書きたいと思っております。

松倉如子と渡辺勝の幽玄な世界。


その後、阿佐ヶ谷に移動して、東京の演奏3.5@roji。
んもーすばらしかった。ただそれだけを言いたいです。
こっちゃんの日記をどうぞ。こっちゃんったら、「キン肉マニア」の美濃輪とおんなじ顔してたよ。胸いっぱいになりすぎて唖然、みたいな。あんな顔しているひとをみたら、こっちまで胸いっぱいになるっつーの。

この日もMCシラフと共通点いっぱい。リングス~K-1~プライド話で異常に盛り上がる。ハンvsコピロフ戦で飛んだ芸術的なヤジ、「どっちが痛いの~?」。あったねええ。

西荻窪に移動し、野郎飲み。盛り上がりすぎて、時間もないのに、急遽、梅川良満×坂口恭平トークショーを開催決定。6月13日@素人の乱。このブログの右上にも告知載せておきます。
動物大集会の「2.5」としたのは、東京の演奏のパクリというかオマージュです。
それにしても梅川良満もさることながら、坂口くん、同世代でいま一番やばい男です。とにかくアッパーすぎるふたりなのです(というかふたりとも「素人の乱」知らなかった! たのもしすぎる!)。
人数がかぎられてるので、ピンときた方はぜひとも予約のほどよろしくお願いします!

◆6月4日、来週8日(月)のイベントの件でマッスル坂井さんと松江哲明監督と打ち合わせ@ダーチャ。
松江監督の日記にもあるようにそうとう無茶な、かなりのおもしろイベントになりそうです。これぜったいに見逃さないでいただきたいです! あとで後悔してもおそいのです。

もちろん松江監督の新作「あんにょん由美香」「ライブテープ」のことや、「マッスル」のこと、それから松江・坂井ふたりがともに大好きな人たち(カンパニー松尾、森達也、マッコイ斉藤、川俣軍司…etc.)のことや、大好きな作品などについてもたっぷりお話していただく予定です!!

ちなみに、松江監督不在で行われた前回のイベントの模様がニコニコ動画にアップされていたので、貼っておきます。





打ち合わせのあとは、ハモニカ横町のカレー名店「ガネーシャ」へ。
ひさしぶりだったけど、やっぱりうまいなー。
ふたりとも異常に汗をかいてた。もしくはおれの代謝がわるいのか。

そのまま3人で、バウスシアターの爆音映画祭へ。
プログラムは『国道20号線』(監督:富田克也)。富田監督は坂井さんの先輩でもあるのです。

入り口付近で入場を待ってたら、やはり『国道20号線』を観にきた(それも2回目だという)磯部涼とばったり。じつは昨年のタワレコのトークイベントの際に、打ち合わせと称して、吉田豪さん、坂井さん、磯部くん、松江監督とみんなで飲もうとして、松江監督だけ諸事情でこられないということがあった。いつか磯部×松江ラインをつなげられたらなーと思っていたので好機会。

肝心の『国道20号線』は、タイトルから勝手に想像してしまったロードサイドをなんちゃって社会学的にあれこれするものではなくて、たまらなく好きな感じの映画だった。カラオケの「CAN YOU CELEBRATE?」、族車のマフラー音、滑舌の悪いセリフ回しなどが絨毯爆音でビンビンきた。ダメなやつらがひたすらダメになっていく身も蓋もなさがよかった。磯部が2回も観た気持ちがわかったよ。

上映後、なよ乃でわいわいと飲み。終電組を送ったあと、さらに2軒ハシゴしてしまった。

◆6月5日、園子温監督『ちゃんと伝える』試写@GAGA試写室。
園監督、傑作『愛のむきだし』のあとになにをもってくるかと思えば、主演になんとEXILEのAKIRA!(って名前しらなかったけど)。しかもこれまたど真ん中ストレートな傑作なんだ。まったくすげーな。円転滑脱。園監督は、いま映画を撮ることが楽しくて楽しくて仕方ないんじゃないだろうか。

夜は、こまばアゴラ劇場にて、ハイバイ公演「リサイクルショップ『KOBITO』」。
前回(本公演という意味での)の『て』も素晴らしかったが、さらに上回る素晴らしさ。
リサイクルショップなのに猿山のような舞台美術と、群れなのに個々に人生を感じさせる役者たちの熱演に圧倒され、じっとしているこちらまでずいぶんカロリーを消費した(ように感じた)。
アフタートークに前田司郎さん。ホント前田さんのツッコミはおもしろいんだよなあ。

Bankuru◆6月6日、行きつけの飲み屋で前野健太ライブがあるというのでこれは行かねばと。四谷荒木町の番狂せ
少人数、アットホームな空間で聴く、名曲の数々。隣の店の年輩ママが「一曲聴かせみてよ」と挑発してきたのに対し、本気の「天気予報」で応えるあたりがマエケンだった。シビレたなあ。あそこは手拍子いらなかったなあ、お客さんたち(……えらそうですみません)。
それにしても、よい夜だった。

写真は、荒木町の飲み屋街の路地で「東京の空」を熱唱する前野健太。