2009/06/07

美濃輪とこっちゃんの顔ったらない

◆ブログ更新しなきゃ、なんてまったく間違っている。どう考えても間違っている。だれに頼まれてるわけでもないし、てめえのさじ加減ひとつだし。でもそれでもむかし書いた日記をついつい読み返してしまったりすると、それなりに残しておけばのちのちおもしろいこともある、と思う、自分が。だから人生のクライマックスが数珠つなぎだった今年3月のことをちゃんと書き残しておかなかったのはちょっと失敗した。そんな時期が過去にもいくつかあって、いま思うと残念でしかたがない。

なんせ気づいたらもう8年ぐらいつづけてる。なんなんだいったい。
ブログって呼ぶのはいまでもちょっと違和感があって、ホームページのなかに「日記」っていうコンテンツがある。その延長がいまだにずっと続いている。そんな感じ。

なんでこんなことうだうだ書くかというと、前の日記でも触れた『モンキービジネス』の村上春樹インタビューにこんな発言があって――
もし9・11が起こっていなかったら、今あるものとは全く違う世界が進行しているはずですよね。おそらくはもう少しましな、正気な世界が。そしてほとんどの人々にとってはそちらの世界の方がずっと自然なんですよ。ところが、現実にこうして生きているわけです。生きていかざるをえないんです。言い換えれば、この今ある実際の世界の方が、架空の世界より、仮説の世界よりリアリティがないんですよ。言うなれば、ぼくらは間違った世界の中で生きている。それはね、ぼくらの精神にとってはすごく大きい意味を持つことだと思う。
で、ちょうど自分の「日記」が01年の10月からはじまっていて、その「日記」が現在まで続いているなんて、まったくウソみたいなホントの話だったから。なにかのまちがいだろうって。

それにしてもほとんどニート化していた03年あたりの「日記」、ちょうどこの書評で書いたような時期なんだけど、いま読み返すと「ぐったり」どころか、なんかキラキラしてるのよ。おかしいなあ。

◆というわけでいきます。
以前の日記で書くのを忘れてたんだけど、5月18日の月曜日、前野健太ソロライブ@無力無善寺に行ったのだった。
遅刻してしまって、着いたらちょうど後半のセットが始まったところ。井上陽水の「氷の世界」のカバーをやっていた。はげしくカッコよかった。
打ち上げで「あんにょん由美香」初試写にしてスクリーン初プレビューを翌日に控えた松江監督のテンションがおかしくて、それで、この日記につづくのだった。

◆5月29日、仕事の山の隘路をぬけて「キン肉マニア2009」へ。
詳しくはこちらで。行ってよかった。「キン肉マン」が大好きだった。夢のような興行だった。
最後のキン肉フラッシュで、キラキラした紙吹雪とともに空から降ってきたキン消したち。あんときの美濃輪の顔ったらないよ。あんな顔されたら、こちらまでほろりときてしまうよ。

Sc◆5月30日、シャムキャッツのファーストアルバム『はしけ』レコ発(おめでとう!)ライブへ。
仕事で遅れてしまい、赤い疑惑の途中から参戦。疑惑最高。東京のボンボンで締めるタイトな演奏だった。
幕間に竹内道宏というひとの音ネタひとりコント。シャムキャッツに通じる不思議な味わいになるほどと。
シャムキャッツは音源どおりの端正なライブ。まずはここからか。どんどんどんどんはじけていってほしい。楽しみにしています。

ライブ後、フロアで日本映画学校の北川くんから知り合いのライターを紹介される。と、それがさきほど見たばかりのコント師・竹内くんだった。おもわぬつながり。こちらのことも知ってくれていて、しかもよく話してみれば、前からこのブログにリンクを張ってくれていたこのサイトの方だった。
……て、こういうのむかしまだホームページだった時代によくあった展開でうれしいなあ。

フロアでの打ち上げを抜け出して、原宿のyouth recordsでやってる川島小鳥箕浦建太郎 exhibitionのクロージングパーティへ。
ありえないことに、youth recordsのある階に上るエレベーターの前でまたもや竹内くんにばったり。なんだこれ。向こうも内心、思ったはず。これがかわいい女子だったらなあ、と。
でも竹内くんいい男です。前から噂に聞いていたマエケンのライブを動画で撮っている男の子がいる、というのも竹内くんのことだった。どんだけだよ。

Kawaminoずっと不義理をしていて最終日前にようやくすべりこめた川島小鳥箕浦建太郎。ふたりらしい原色づかいのポップな空間に、ちょっとひるんでしまうくらいピースフルな空気があふれていた。

写真は無事スピーチを終えて談笑するミノケンと小鳥くん。一番左は銀杏BOYZマネージャーの石川くん。石川くんも更新しているこちらのブログにも、展示の写真がいっぱいあがっておりますー。

Toyota◆6月1日、豊田道倫の新譜『ギター』レコ発ライブへ。
仕事の都合により、会場に着いたのが曽我部恵一の終わりかけ。すなわち昆虫キッズを見逃す。アルバムよかったから期待していたのになー。完全に自分のせいなんだけど。

豊田さん、ますます研ぎ澄まされていってる。歌が、じゃなくて、存在が。このまま歌以外のものが削がれていくと、いつか歌だけになっちゃうんじゃないだろうか。久下恵生も存在がドラムだ。歌とギターとドラム。ステージにはただそれだけがあった。

◆6月3日、ダーチャで松倉如子さんとお茶。よく遊んでいるわりに、ふたりでゆっくり話すのは初めて。
もうすぐ発売となる松倉さんの新譜『パンパラハラッパ』がすごくよいのですよ。
松倉さんについてはまた別のところでも書きたいと思っております。

松倉如子と渡辺勝の幽玄な世界。


その後、阿佐ヶ谷に移動して、東京の演奏3.5@roji。
んもーすばらしかった。ただそれだけを言いたいです。
こっちゃんの日記をどうぞ。こっちゃんったら、「キン肉マニア」の美濃輪とおんなじ顔してたよ。胸いっぱいになりすぎて唖然、みたいな。あんな顔しているひとをみたら、こっちまで胸いっぱいになるっつーの。

この日もMCシラフと共通点いっぱい。リングス~K-1~プライド話で異常に盛り上がる。ハンvsコピロフ戦で飛んだ芸術的なヤジ、「どっちが痛いの~?」。あったねええ。

西荻窪に移動し、野郎飲み。盛り上がりすぎて、時間もないのに、急遽、梅川良満×坂口恭平トークショーを開催決定。6月13日@素人の乱。このブログの右上にも告知載せておきます。
動物大集会の「2.5」としたのは、東京の演奏のパクリというかオマージュです。
それにしても梅川良満もさることながら、坂口くん、同世代でいま一番やばい男です。とにかくアッパーすぎるふたりなのです(というかふたりとも「素人の乱」知らなかった! たのもしすぎる!)。
人数がかぎられてるので、ピンときた方はぜひとも予約のほどよろしくお願いします!

◆6月4日、来週8日(月)のイベントの件でマッスル坂井さんと松江哲明監督と打ち合わせ@ダーチャ。
松江監督の日記にもあるようにそうとう無茶な、かなりのおもしろイベントになりそうです。これぜったいに見逃さないでいただきたいです! あとで後悔してもおそいのです。

もちろん松江監督の新作「あんにょん由美香」「ライブテープ」のことや、「マッスル」のこと、それから松江・坂井ふたりがともに大好きな人たち(カンパニー松尾、森達也、マッコイ斉藤、川俣軍司…etc.)のことや、大好きな作品などについてもたっぷりお話していただく予定です!!

ちなみに、松江監督不在で行われた前回のイベントの模様がニコニコ動画にアップされていたので、貼っておきます。





打ち合わせのあとは、ハモニカ横町のカレー名店「ガネーシャ」へ。
ひさしぶりだったけど、やっぱりうまいなー。
ふたりとも異常に汗をかいてた。もしくはおれの代謝がわるいのか。

そのまま3人で、バウスシアターの爆音映画祭へ。
プログラムは『国道20号線』(監督:富田克也)。富田監督は坂井さんの先輩でもあるのです。

入り口付近で入場を待ってたら、やはり『国道20号線』を観にきた(それも2回目だという)磯部涼とばったり。じつは昨年のタワレコのトークイベントの際に、打ち合わせと称して、吉田豪さん、坂井さん、磯部くん、松江監督とみんなで飲もうとして、松江監督だけ諸事情でこられないということがあった。いつか磯部×松江ラインをつなげられたらなーと思っていたので好機会。

肝心の『国道20号線』は、タイトルから勝手に想像してしまったロードサイドをなんちゃって社会学的にあれこれするものではなくて、たまらなく好きな感じの映画だった。カラオケの「CAN YOU CELEBRATE?」、族車のマフラー音、滑舌の悪いセリフ回しなどが絨毯爆音でビンビンきた。ダメなやつらがひたすらダメになっていく身も蓋もなさがよかった。磯部が2回も観た気持ちがわかったよ。

上映後、なよ乃でわいわいと飲み。終電組を送ったあと、さらに2軒ハシゴしてしまった。

◆6月5日、園子温監督『ちゃんと伝える』試写@GAGA試写室。
園監督、傑作『愛のむきだし』のあとになにをもってくるかと思えば、主演になんとEXILEのAKIRA!(って名前しらなかったけど)。しかもこれまたど真ん中ストレートな傑作なんだ。まったくすげーな。円転滑脱。園監督は、いま映画を撮ることが楽しくて楽しくて仕方ないんじゃないだろうか。

夜は、こまばアゴラ劇場にて、ハイバイ公演「リサイクルショップ『KOBITO』」。
前回(本公演という意味での)の『て』も素晴らしかったが、さらに上回る素晴らしさ。
リサイクルショップなのに猿山のような舞台美術と、群れなのに個々に人生を感じさせる役者たちの熱演に圧倒され、じっとしているこちらまでずいぶんカロリーを消費した(ように感じた)。
アフタートークに前田司郎さん。ホント前田さんのツッコミはおもしろいんだよなあ。

Bankuru◆6月6日、行きつけの飲み屋で前野健太ライブがあるというのでこれは行かねばと。四谷荒木町の番狂せ
少人数、アットホームな空間で聴く、名曲の数々。隣の店の年輩ママが「一曲聴かせみてよ」と挑発してきたのに対し、本気の「天気予報」で応えるあたりがマエケンだった。シビレたなあ。あそこは手拍子いらなかったなあ、お客さんたち(……えらそうですみません)。
それにしても、よい夜だった。

写真は、荒木町の飲み屋街の路地で「東京の空」を熱唱する前野健太。