2009/05/25

東京の空は今日もただ青かった

◆なんか一週間ぶんまとめて更新ってサイクルになってますが。

◆火曜日、松江哲明監督『あんにょん由美香』試写@映画美学校。
時間に余裕があったので京橋をふらふらしてたら、築地市場時代のことを思い出してちょっと感傷的になる。長靴でこのへん走ってたよなー。そしたら横断歩道の真ん中で豊田道倫さんにばったり。「なーに暗い顔してんの」とつっこまれてあわあわしてしまった。

で、肝心の『あんにょん由美香』、想像以上の傑作です。感動というより唖然。関係者の方々になんて言っていいかわからず、だまって帰ってしまったよ。
語るべきことは多すぎて手に余り、でもそのすべてを語りつくしてみたいとも思う。ラストショットの場所も含め、映画をめぐる映画でもあった。

個人的な話を二つ。

映画に登場するある俳優さんへの、喫茶店でのインタビューシーン。なんの証拠もないのだけれど、見切れたところにぼくがいます。まったくの偶然。
撮影当時(けっこう前のことだ)、ぼくはある人とそこで話しこんでいて、その人の肩越しに松江監督とプロデューサーのナヲイさんが見えたのです。でも、カメラを回してたり、なんか取りこみ中っぽかったので軽く挨拶しただけだった。まったく気づかなかったけど、あれ、いま思うと『あんにょん由美香』だったんだなー。
ちなみにその数ヵ月後、ぼくが喫茶店で話していた人は、中野サンモール商店街で『童貞。をプロデュース』上映用インターミッション映像の撮影に参加し、主演を務めた、という不思議な話。

もひとつ。「キレなかった14才りたーんず」のロビーで岸井大輔さんとトークするにあたって、ぼくは資料として1997年当時の映画や演劇や音楽のチラシだのパンフレットだのを大量に持っていったんだけど、そのなかには当然のごとく『由美香』のパンフレットもあって、岸井さんと『由美香』についてもずいぶんと熱く語りあったのだった。
その『由美香』のパンフレットは、りたーんずの公演中、ずっとロビーの本棚に資料として置かれていた。

それにしても、松江哲明ですよ。
同じ年に『あんにょん由美香』と『ライブテープ』をものにするなんて、ちょっとすごすぎじゃねーか。

◆水曜日、前野健太が某雑誌の取材を受けているというので覗きにいったら、カメラマンがなんと梅川良満!
前野くんも現場で会ってびっくりしたという。このふたり、大橋裕之先生の監督映画『A・Y・A・K・A』で競演しているんですよね。
数奇な縁というか、世界は狭いというか。梅ちゃんに撮影頼んだ編集者もさすがに驚いていた。

◆エロ本や実話誌時代につくっていたDVDが大量に発掘されたので、金曜、土曜と二夜にわたって、近所の友だちを集めてウチで上映会。
これが自分で言うものなんですが、おもしろい! 床にはいつくばって笑ってしまった。まさかメシ食うための仕事で、こんなにすごい作品群をものにしていたとは自分でも気づいてなかったわ……気持ちわるいぐらいの自画自賛だけど。

◆日曜日、あだち麗三郎レコ発パーティ@三軒茶屋グレープフルーツムーンと、前野健太とDAVID BOWIEたちヒアホン出陣@渋谷O-nestがバッティング。あわわわ。悩みに悩んだ末に、三軒茶屋へ。
東京の空は今日もただ青かった。

レコ発、あだちくんのミュージシャンシップがぞんぶんに発揮された素晴らしいライブだった。ライブハウスのドアを開けた瞬間から、今日はいい夜になるぞって思ったもの。
Tenköさんの乾いた叙情、4 bonjour's partiesの軽やかさ、ついに見ることができたceroの豊饒なエキゾチカ・ロック、三輪二郎の前口上(またもやGLAD ALL OVER!)、そしてそれらすべてを包み込むようなあだち麗三郎のうた。グレープフルーツムーンに、さまざまなリズムや可能性や喜びや思いが共振していた。

あだち麗三郎という人についてはいくつかの場所に改めて書く予定でいます。

この日も大活躍だったMC.sirafu(from 片想い)と一緒に帰る。
MC.sirafu、ぼくと学年が一緒で、育った環境もかなり近いことが判明。同じ児童館に通っていたよ。児童館のことなんて20数年ぶりに思いだしたよ。