2009/05/10

オオハシキャノンボール

◆DVDにて童貞2号こと梅澤嘉朗監督作品『ライク・ア・ローリングストーン 独立宣言』鑑賞。
ようやく見られた。あのコとの距離がカーナビで可視化されるショット、車イスでギターを叩きつけるショット、素っ裸で許しを請うショットなど鮮烈なイメージが次々に襲ってくる快作。面白れええ。
監督によるモノローグとか、想いの強さだけで時空を超えたりする瞬間に、『ラ・ジュテ』を想起したりも(言いすぎか?)。

◆松竹試写室で映画『色即ぜねれいしょん』試写。
原作・みうらじゅん、監督・田口トモロヲ、脚本・向井康介、出演に渡辺大知(黒猫チェルシー)、峯田和伸(銀杏BOYZ)、岸田繁(くるり)、リリー・フランキーなど、でもって音楽が大友良英、という盤石すぎる布陣にかえって不安がなきにしもあらずだったのだけど、見事に痛快な青春映画だった。
やはりみうらじゅん原作、田口トモロヲ監督作『アイデン&ティティ』で主人公役を演じた峯田和伸が、ヒゲゴジラという兄貴的ポジションにスライドしているのも感慨深い。優しくかつどこか胡散臭さも残した演技がすばらしい。岸田繁もナチュラルなロック兄ちゃん風情で存在感たっぷり。そして渡辺大知の白い歯をキラッキラッさせた「リアル童貞」っぷり!! ハマッてたなあ。
もう、この作品でもって、「童貞映画は打ち止め」ってことでいいよね。

◆ルノアール兄弟先生のマッスルハウス8感想に、なるほど。
「時間不足やら何やらで想定していたよりタイトにテンポよくできなかったが故に、あのような重苦しいものになってしまったのではないか」。
たしかにオープニング映像に珍しくブロックノイズがちらちら入ってたり、前半、進行が一瞬フリーズする瞬間があったり、そういったなかで定まったテンポを掴むのが難しい空気になってたのも事実で。もし良質なグルーヴをキープした状態でエンディングに突入していたら、たとえ同じスキットでも、よりエンタテインメント性の強いものとして結実していたのかもしれない。

といったことも話すかどうかは定かではないけど、6月8日(月)に阿佐ヶ谷ロフトAで、マッスル坂井さんと松江哲明監督をお迎えしてトークイベントを開催する予定です。詳細は近日中に!

Ongakuto1_2◆その前にこちらのイベントの告知を。
梅澤くんの『ライク・ア・ローリングストーン 独立宣言』をミニコミ『SPOTTED701』にて映画完成に先駆け漫画化していたことでも知られる、西東京の誇るDIY漫画家、大橋裕之先生のメジャー初単行本『音楽と漫画』が5月14日ついに発売となります!
でもって発売を記念して、5月16日(土)と17日(日)の2日間に渡るとんでもないイベントも開催されます!

大橋裕之初単行本『音楽と漫画』発売記念!!
「オオハシキャノンボール2009」(5.16-17)

<開催概要>
ミニマルかつローファイな線で若者の繊細な機微から宇宙の摩訶不思議まで描き出し、いまや映画界、音楽界からも熱い注目を浴びているインディーズ漫画家・大橋裕之。
このたび彼の初メジャー単行本『音楽と漫画』(5月14日発売/太田出版)がついに発売されるのを記念し、5月16日~17日の2日間にわたりスペシャルイベントを開催します!
「走るロック漫画家」との異名も持つ大橋裕之が、お茶の水~高円寺~吉祥寺~中野と各地でイベントを開催しながら、中央線や自転車、徒歩などを駆使して走り抜ける驚異の2日間!
参加者の皆様には各地でのサインはもちろんのこと、スタンプラリーを実施し、3ヵ所以上参加の方には景品もご用意しております。ぜひともふるってご参加ください!!

<スケジュール>
■5月16日(土)■■■■
●14:00~
「大橋裕之とディスクユニオン」(トーク+ライブ)
ディスクユニオン お茶の水駅前店(お茶の水)
ゲスト:前野健太
料金:無料
大橋裕之の盟友ともいえるミュージシャン・前野健太さんがゲストで参加。
トークと前野健太ライブの2本立てでお送りします。

●19:00~
「大橋裕之と円盤」(紙芝居ベスト)
円盤(高円寺)
料金:1000円(カレー付)
「円盤カレー道場」イベントを開催中の円盤におじゃまさせてもらい、紙芝居を披露。
これまで様々なイベントで、毎回新しい紙芝居を披露してきた大橋裕之ですが、この日は過去の作品より選りすぐった名作・珍作揃いの「大橋裕之紙芝居ベスト」をお送りします。
なお、「円盤カレー道場」で出品されるカレーも召し上がることができます。

■5月17日(日)■■■■
●15:00~
「大橋裕之とBASARA BOOKS」(上映+トーク)
武蔵野公会堂 第4会議室(吉祥寺)
http://www.musashino-culture.or.jp/koukaido/access.html
ゲスト:左近洋一郎(ルノアール兄弟)、渡辺ペコ
料金:700円
大橋裕之が監督・脚本を務め、ミュージシャン・前野健太や漫画家「ルノアール兄弟」の原作担当・左近洋一郎などが出演、吉祥寺バサラブックスを舞台に音楽と古本と恋に翻弄されていく若者たちを描いて話題となった自主映画『A・Y・A・K・A』(30分/2008年)を上映。
出演者である左近さんと、漫画家の渡辺ペコさんをお迎えしたトークもお届けします。

●18:00~
「大橋裕之とタコシェ」(似顔絵描き)
タコシェ(中野)
料金:無料
イベントファイナルは大橋裕之の似顔絵屋。来場されたみなさん一人一人の似顔絵を描きます。
先祖や孫、未来の伴侶などのリクエストも可能!!

※各イベントではサイン会も実施します。『音楽と漫画』をお持ちの方、もしくは会場で『音楽と漫画』を購入された方にその場でサインもお入れいたします。
※5月16日のイベントでスタンプラリー用のシートをお配りします。各イベント先でスタンプを押し、3ヵ所以上たまった方には景品を差し上げます。またそれに加えて、4ヵ所すべてに参加された方にはさらなる豪華景品もご用意いたしておりますので、どしどしご参加ください!

さらに、すでにハヤシライス佐藤くんがちょこっと触れてますが、7月20日(月・祝)に「大橋裕之ロックフェスティバル」も開催予定です。
これはちょっとすごいです。なにがどうすごいかについては順次発表されると思いますのでお楽しみに!

Hearphone◆ハヤシライスといえば、ずいぶん経ってしまったけど佐々木敦さんの新雑誌『ヒアホン』に「前野健太とハヤシライスレコード」という記事があって、佐々木さんが、今年初めの「健祭り」で初めて前野健太と遭遇した瞬間が美しくドキュメントされている。
その記事はこんなふうに締めくくられていて、ぼくもまったく同感なのだった。
前野健太の唄やハヤシライスのリリースを聴いていると、ニッポンの音楽もまだまだ全然捨てたもんじゃないよな、と素直に思える。それは今の僕にとっては、他の何にも換え難いほど価値のある、希望の感覚なのだ。
パンダ・ベアことノア・レノックスの見た風景を幻視する福田さんの記事、「アニマル・コレクティヴ物語」も面白かった。彼らがどこからやって来たのかを、耳元でささやく内緒話のような。

『スウィート・ドリームス』の第3号ももうすぐみたいで、楽しみです。