2009/01/14

さみしいだけ

成人の日だった月曜日、ハヤシライス佐藤くん企画のライブイベント、「都会の迷子さんvol.10~キミは僕のうた~」@代々木Zher the ZOOへ。出演順に、いなかやろう、マーガレットズロース、おとぎ話、あだち麗三郎、前野健太とDAVID BOWIEたち。

昨年末のいわきに続いて観たマーガレットズロース。油断していたら、急に迫ってくるものがあった。なんだろう。6年前の寿町フリーコンサートを思い出したり。あのとき渋さとソウルフラワーに挟まれ、矢倉の上で猛り狂ったマーガレットズロースには失うもののない者だけが持つ殺気と妖気があった。いまは失われて久しい。代わりに手にしたのは根気と陽気。ロックよりもロールが大事。正直そこが物足りないと思ったときもあったけど、続けざまにライブに触れたからかなあ、残りの人生であと何回ライブで「斜陽」を聴けるのだろうか、そんなことを考えてしまった。久々に「紅茶の歌」もライブで聴きたい。マーガレットズロース、いつまでもライブし続けてほしい。

ソロになってから初めて観た、あだち麗三郎がまたよかった。アシッドフォーク、もしくはフリーフォークに接近した繊細な空気づくり。目の前の客に聴かせるだけでなく、ライブハウスの外にまで広がるようなスケールを感じさせる歌だった。

そして前野健太とDAVID BOWIEたち。年末のコクテイルを飛ばしたので、久しぶりに観るホームでのライブ。言葉にするとあたり前だけど、リラックスした貫禄のステージ。完全アウェイだった先日の健まつりでのソロがあまりにも素晴らしかったのでそれと比べてしまうとスリリングさに欠けるきらいはあったけど、これはこれでいいのだと思う。ムラッ気もヤマッ気もぜんぶ引きずって走るしかないのだから。

Samishiidakeそんなわけで、今月23日、いよいよ前野健太のセカンドアルバム『さみしいだけ』が発売される。こんなふうに誰かのアルバムの発売日を指折り待つなんていつ以来だろう。一足先に聴かせてもらったのだけど、文句なしの名盤です。

相対性理論もいいと思います。でもマエケンのこのアルバムは「なにかの始まり」に位置するアルバムだと思うのです。それがなんなのかはまだわからないけど、バリバリと予兆のする、そのバリバリに触れるだけでも一聴の価値があると思います。

前野健太「鴨川」from 2nd album 『さみしいだけ』