2008/04/30

4月後半の脳天くだくだ記

◆4月15日、「都会の迷子さん」vol.4@東高円寺UFOクラブへ。
当初行くつもりじゃなかったんだけど、百年のとき、三輪さんや吉田さんと話てたら、やっぱりこれは行かなきゃならんだろうと。ライブじゃなきゃわからないことがいっぱいある。

そしたらやっぱり! ねずみバンド! なんだこの切なすぎるメロディは!
たまみたいな歌詞をXIU XIUみたく歌うとんでもないバンド。もっともっと観ていたかった。
「吉田さんに二胡を弾いてもらったライブ音源を売ってます」ってゆうから手売りしてもらったら100円だった!

三輪二郎&いまから山のぼりを初めてバンド編成で観る。
同じ曲なのにまたぜんぜん違って、むちゃくちゃカッコよいアシッドロックバンドだったよ! ドラムのあだちさんがすげえタイム感。
なるほど、これがいまから山のぼりなのか。かっこいいぜ。
なんか聞くところによると6月にはあがた森魚といまから山のぼりなんてものが企画されてるらしいので、いまから楽しみ。どんどんやってほしいよ。友部正人といまから山のぼり、遠藤賢司といまから山のぼり、友川かずきといまから山のぼり……。

このひとのライブレポはいつでも素敵だなあ。

◆4月18日、シネマライズで『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』。
すでにヘンリー・ダーガーの世界に魅了されている人間にはやや物足りない内容だったけど、でも、あの絵を動かしたいと思って実際に動かしちゃう熱意はすごい。

ぜんぜん関係ないけど、ロッテリアの絶品チーズバーガーはぜんぜん絶品じゃない。オレだけ?

◆4月20日、ガンダーラ映画祭。Aプロ&Bプロを。
なんてったってChim↑Pomでしょう。カラスの群れもスーパーラットもてぃんさぐぬの花もエリゲロも全部よかった。
現代アートの面白げなやつってなんかオタクとかアキバっぽいものが多い感じがしてたんだけど、Chim↑Pomはもろに北関東テイスト。実話ナックルズ系なのがグッとくるよ。アート界のマッコイ斉藤。

そして、マッコイ斉藤フリークでもある松江哲明監督の新作『セックスと嘘とビデオテープとウソ』も、ウェッティな素材をドライに編集し、メリハリの効いた目覚ましい出来。
編集のテンポが作品中でも触れられていた『ハメ撮りの夜明け』ぐらいにまで戻っていたね。同ポジ編集もなかった。そのへんもじつに興味深かった。
『ドキュ嘘』を頂点とする、松江監督のカットつなぎ、あの「貧乏ゆすり」のようなテンポについてはいつかどこかで論じてみたい。あのテンポこそが、松江哲明の現代性を体現していると思うから。

それにしても今回のガンダーラ映画祭、大橋くんとcobi.が大活躍。

◆4月22日、お笑い無法地帯@阿佐ヶ谷ロフトA。
遅れて会場着のため、昔から勝手にシンパシーを感じている猫柳ロミオを見られず残念。
とはいえ永野ですよ、永野!
「聴いたことないけどサザンの『津波』を歌います」
「聴いたことないけどイスラエル国歌を歌います」
「日本に初めてヘロインを広めた人をやります」
文字に書いても伝わらないこの面白さ。
ここで永野のネタ動画が見られるので、ぜひともみなさんにも味わっていただきたいです!

◆4月24日、なぜか東野祥子さんのストレッチクラス@高円寺 BABY-Q Dance Lab.に初めてお会いした方の手引き(詳細は省略)で参加するハメに。
30男がストレッチという名の無様な姿を晒しているのを自ら鏡で確認してたら、なぜかすぐ後ろに思わぬ知人(20代女子)がいたりして、どんな罰ゲームかと。でもまあ面白かったし、身体も伸び(たような気がし)ていい感じ。

そういや昨年末に、劇評サイトの07年回顧企画でこんなことを書いていた。
たとえば、立川談志、片岡飛鳥、岡田利規、Chim↑Pom、マッスル坂井、前田司郎、マッコイ斉藤、松江哲明、東野祥子、三浦大輔らを緩やかに点綴していくことで見えてくるものに、興味がある。そのへんはあいかわらず、だなあ。
ホントだよな。

◆4月26日、ガンダーラ映画祭Cプロを。Chim↑Pomの『アイムボカン~地雷撤去という超セレブな夢』と、綿井健陽『がんばれ陸上自衛隊@イラク・サマワ』という、この組み合わせでしかありえない上映形態。
たとえ綿井さんの重しがなくて、『アイムボカン』だけでもズッシリきたよ。そのことがまず驚き。とはいえ、『がんばれ陸上自衛隊』のつま先に落とせば痛みを感じる重さも効いた。もうフラフラ。

◆4月27日、本屋プロレス!!
すごかった!!

◆4月29日、「都会の迷子さん号外~若者(うたもの)たち~」@秋葉原CLUB GOODMAN
出演順に、とうめいロボ/OWKMJ(俺はこんなもんじゃない)/埋火/前野健太とDAVID BOWIEたち/長谷川健一。

この日を楽しみにしてた。埋火はCDよりもずっと激しくアシッドだった、ロックだった。マエケンの気合いがハンパなかった。一方でハセケンはじつに淡々と静謐で地続きで、こんな風にずっとやってきたんだろうな。みんなゆってたけどやっぱりあれは京都なのかなあ。
ハセケン終わりでDJなんのこっちゃい西山さん。が流したのはオクノ修さんの曲だったのでした。

終演後、あだち麗三郎さんと初めて話す。
俺はこんなもんじゃないのowkmj(俺はこんなもんじゃない)のサックスも務めるあだちさんだが、この日の前野健太とDAVID BOWIEたちといい、先日の三輪二郎といまから山のぼりといい、とにかくすげーかっこいいドラムを叩くのです。

◆4月30日、ついに無人島プロダクション上陸。Chim↑Pom主要メンバーと会談す。

2008/04/12

百年「と」うた

自宅から3分のところにありながら、イベント参加は初めての百年へ。百年「と」うた。出演は三輪二郎&吉田悠樹/杉野清隆。

一週間前にチケット買ったら整理番号が3番だったのでちょっと心配してたんだけど、店内、静かに熱い若者たちで満員。百年店主も書いてるように、初めてのお客さんが多かったみたいで。なんかじわじわと彼らの「うた」の魅力が広まってきているような気がする。

まず杉野清隆が、美しい弾き語りを。誠実かつロマンチックな人柄が伝わる一音一音。吉祥寺の呑み屋(たぶん美舟)で食べたアジフライのことを歌った曲がよかった。

三輪二郎は吉田悠樹による二胡の伴奏つき。吉田さんはじつはこの界隈のキーパーソンで、すでに前野健太バンドでも観ていたけど、この日の演奏はまた格別。古本屋の片隅で聴く二胡の調べには凛としたリリシズムがあった。
そして、いまさらだけどやっぱり三輪二郎、いい声だなあ。歌いだすときに空気が変わる。その瞬間が好きだ。

打ち上げで美舟の2階へ。杉野さんの歌ったアジフライを(やっぱり美舟だった)。あれ? ここのアジフライ、こんなにおいしかったっけ、てなもんで。
ハモニカを何軒かハシゴして、一風堂のラーメンで締める。

そういや一風堂、味が変わってまちがいなく旨くなったのは歓迎すべきことだけど、どさくさの値上げで、ちょっと替え玉などすると1200円とかいってしまうのはなあ……。

2008/04/10

ポツドール「顔よ」

ポツドール「顔よ」@本多劇場へ。
立川談志師匠言うところの「やりやァがった」出来。
まったくすげえな。

ポツドールについては、いま売ってる『クイ●クジャパン』で三浦大輔さんのインタビューをやってるので、見てやっていただければ幸いです。「居合わせてしまう」即物感とか、「窃視症」と「露出狂」が同居する地下室の想像力とか、テレビ的な俗っぽさなんかについて、ポツドールの歴史と絡めて聞いてます。

あとまったく関係ないけど、やなぎくんぐらいしか気づいていないし、もちろんタレントのファンはそんなことまったく気にかけてなさそうなので記しておくと、上記の雑誌で、なぎ食堂店主ことmap小田さんが鳥居みゆきにインタビュー(!)していて、(当然のことながら)素晴らしい原稿となっておりますので、このブログを覗いてくださっているような方々にはぜひともチェックしていただきたいです。

それにしても前々回公演「激情」からの本多劇場進出って、じつは「騎士クラブ」でのセミドキュメント化、「男の夢」での脱セミドキュメント化と並ぶくらい、ポツドールにとって大きな転機なんじゃないかと思う。
誰かがネットで書いてたけど、たしかにこれほど小劇場すごろくをきちんと上がっていく劇団も久々というか。
なにしろ本多劇場、こなくなってたもんな。

ポツドールにはこのまま突き進んでってほしい。内容はいまのままで、いつの日か芸能人とか出るようになったら最高だなあ(だってさいまでこそ普通のことになってるけど、大人計画の芝居に芸能人が出る日がくるなんて思ってもみなかったよ10年前は)。

2008/04/05

TARA JANE O'NEIL JAPAN TOUR 2008

タラ・ジェイン・オニールのライブ@渋谷O-nestへ。
ここんとこいいライブが続きます。

対バンがhelll、ジェフ・ソール、セラフィナ・スティアとけっこう長くて、メインのタラさまが登場する頃には足の裏がいたくなっちゃうあたりも、いつものmapのイベントらしくて苦笑い。でもどれもよかったなあ。

Tara_2そしてメインのタラさま。
昔の日記を掘り返してみたら、初めてライブで観たのは2002年の6月
あれからもう6年もたつのか。

激しくカッコイイアルバムを出したり、たおやかでまろやかなアルバムを出してみたり、いろいろあったタラさま。そんな振り幅にもかかわらず、いつでもナチュラルな感じなのが不思議。
でも、よくよく考えてみれば、初めて観た時点で、すでにロダンもレトシンも通過してるんだもんなー。

こっちもこっちで、AVメーカーで働いたり、一ヵ月家に帰らないでエロ本つくったり、タラさまの音楽が流れるようなイベントやったり、いろいろあったわけで。その途次で夜の新宿を一緒にヤクザに追っかけられたりしたキャシージンのミャーザキくんと並んでタラさまのステージを観てたんだけど、感慨というよりは、ずっとこんな風にいろいろ続いていくんだろうなあという諦念つーか、大げさだけど悟りのようなものがありました。やっぱりナチュラルだったこの夜のタラさまに触れ。

ライブでは観られなかったけど、福田さんのブログで紹介されてるアコギ弾き語りもすごくよいです。

2008/04/04

『実録・連合赤軍』

Sekigun_2

テアトル新宿で若松孝二監督『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』を観てきた。
平日昼間の回にもかかわらず、ほぼ満員の入り。
そのテンポといい迫力といい、ぐいぐい迫ってきて、3時間以上ある上映時間があっという間だった。
ぜったい劇場で体感すべき映画。

ずいぶん前に、『赤軍―PFLP・世界戦争宣言』を観たときも書いたけど、やっぱり「銃」へのこだわりがハンパないよ。
前半、ゲバ棒や火炎瓶の闘争に70年代風ディストーションギターサウンド(音楽監督:ジム・オルーク)をかぶせてみせてたのが、スクリーンに「銃」が登場したあたりから急にテンションが変わるからね。
「我々は銃による殲滅戦を完徹する――」。

坂井真紀演じる遠山美枝子のリンチ殺人シーンがすごい。
ここのインタビューや制作日記にあるけど、遠山美枝子は当時、『赤軍―PFLP・世界戦争宣言』の上映運動を手伝っていて、若松プロにも出入りしてたんですね。

あと永田洋子役の並木愛枝という女優も素晴らしかった。

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」予告編