2008/02/29

立川談志 NEVER ENDING TOUR

仕事をぎりぎりで切り上げ、立川談志独演会@銀座ブロッサム中央会館へ。

この日の日記で一区切りついたかな、みたいなことを書いた談志師匠であったが、早くもファンの間で伝説化している07年末の「芝浜」@よみうりホールに象徴されるように、すでに新たなるステージに突入している。

じつはその一年前の(つまり先の日記を書いたわずかに2ヵ月後の)タイタンライブにおける「鼠穴」に、すでにその萌芽は見られた。さらに言えば、その「鼠穴」から「芝浜」までの間に、カート・ヴォネガットの死があり、『笑う超人』があり、「今夜はふたりで」がある。
つまりは太田光との一年があった。

クラシックとイリュージョンを止揚し、脱構築もしくはチェルフィッチュ化とでもいうべき時期も通過し、またもや我々の前で新たなるメタモルフォーゼを遂げたこの談志ACT Xをなんと呼ぶべきか、いまはまだとまどうばかりだ。ただ、わずかなりに手がかりとなるであろうテーゼは、「わからないことをわからないままに演ること」。
すでにそれは「イリュージョン」ですらない。
わからないことが「わからない」のだ。

「松曳き」「天災」と二席見た。
この日の談志師匠はフレーズの人であった。
わからないことをわからないままに演ること。
なにしろ「わからない」だらけだ。
とにかく見続けていけば、また書けることがあるかもしれない。

これでまた談志師匠から目が離せなくなってしまった。