2006/01/09

松の内イベントを

◆3日、五反田団新年工場見学会。「逃げるメン」よかった。essential of 五反田団、もしくは五反田団の魂! ひたすら逃げるおとこふたり。途中でランチCセット食ったり、密航を企て船底に潜り込んだり。「もう走れない」「ダメ!走れ」「だって逃げてちゃだめだと思う」「逃げ続けることから逃げようとすんな!」。なし崩し的に“それ”とたたかうはめになるふたり。ものすごい悲鳴。暗転。その後なにごともなかったように再び逃げ始めるふたり。平井玄が『ミッキーマウスのプロレタリア宣言』の中で指摘する1928年にベンヤミンが見たオリジナル・ミッキーマウスの末裔はいま、五反田の工場にいた。
実は1928年に作られた最初のミッキーマウス・アニメ『蒸気船ウィリー』から数年間、あのネズミはとほうもなくアナーキーだったのである。常識や時間の縛りなどどこ吹く風、突拍子もない事件が次々と起こり、脈絡もなく続く。その体は球体をパイプでつないだ原始的ロボットのようで、顔は動物の無表情を残し、宙を跳び水に潜る動きは天衣無縫、イマジネーションとスピードと行動力で世界はどうにでも作り変えられるというメッセージにあふれていた。その瞬発力は次郎吉に近く、そのイイカゲンさはねずみ男に近い。

◆7日は華やいだ浅草六区の賑わいのなか「快楽亭ブラック新春リハビリ毒演会」。梅田佳声さんの紙芝居はやはり最高だった。もともと加太こうじの画が内包している破壊力を何十倍にも引き出していた。DVDを唐沢俊一さんがプロデュースする件については4ヶ月遅れで更新されはじめた唐沢さんの日記でも読めるんだけど、松竹京都撮影所がどうしたとかすごいことになってるよ!

◆ブラック師匠は新春らしく「羽団扇」、そして二席目は驚きの「SM太鼓腹」! ネタバレになるから詳しくは書けないが、「リハビリ」の文字も大げさではないこの時期にまさかあのネタをかけるとは。談之助師匠SAID「ったく命がいくつあってもたりないネ」。

◆元気いいぞうさんも変わらず飛ばしまくり。いつも登場時にしんみり歌い上げるのがずるいんだよなあ。今回は「浅草キッド」だった。吉田豪さん曰く糖尿病後著しくパワーダウンしてしまったというターザンはたしかに以前よりも聞き手に回る場面が多く、落ち着きもあり。ただいい年こいたオヤジふたりが人情もペーソスも拒否して、ただ自らの欲望に忠実に生きようとしている姿はしみじみよかった。って結局しみじみしちゃってるんだけど。この日のターザン日記

◆あとついでに快楽亭ブラック新年の挨拶がここで聞けます。官能小説家・安達瑶先生のポッドキャスティングです。AVネタに脱力必至!