2005/09/30

まあ、生きていれば良しとする

ここんとこ前売り買ったのに行けないってこと多すぎなので当日券でいいやなんて余裕かましてたらHer Space HolidayとThe American Analog Setの来日公演、2日のほうチケット売り切れだって。ヤバす!というわけで渋谷some of usに駆けこみ残り数枚のをかろうじてゲット。やっぱり根強い人気だねえ。

それにしても根強いのか降ってわいたのか、驚いたのが水曜日に高円寺の円盤でやった元気いいぞう祭りだよ。ブラック師匠のドキュメンタリー用にいいぞうさんのコメントを撮らせてもらおうっていうのと、知人のGO!ヒロミ44’さん(←いきなり音でるから気をつけて)も出るというので気楽に行ったんだけど、開演ぎりぎりに着いたら超満員で入れないでやんの。いっぱいすぎて扉が開かないっていう。それでもからだを無理くりして潜入してみたら、中はもう若い男女でギッシリ!

なんでもいいぞうさん、水中、それは苦しいのジョニー大蔵大臣さんが大プッシュしてたり(今回のいいぞう祭りもジョニーさんからお話があったそうな)、一緒に出てたゾノネムさん(この人目当ての客がかなり多かった)という方がリリー・フランキーのTR2に出てて、そのつながりなのかなんなのかリリーさんプロデュースでCDをつくるなんて話もあって、追い風吹きまくってるっぽい!?

とはいえ元気いいぞうは元気いいぞう、あいかわらずのくだらなさで最高だった。ニール・ヤングの「ヘイヘイ、マイマイ」から怒濤のオナニーソングに突入するなんてこの人ぐらいだけど、ある意味もっとも鋭いニール・ヤング解釈だとすら錯覚してしまいそうになるよ。あぶないあぶない。

コメントというかインタビューもバッチリ。ちょうど前日にブラック師匠とサシで飲んで、お互い「褒め殺し大会」だったとか。怖いけど見てみたいー。

kakegohan吉祥寺に帰って旺旺で遅い夕食。その昔オイラに豚の角煮の旨さを教えてくれた「豚肉かけご飯」630円也。

昨日は眠れなかったから
どうか 今夜は眠れますように
けれどもしも今夜も 眠れなくても
まあ、生きていれば良しとする
(まあ、生きていれば良しとする / 元気いいぞう)

2005/09/25

未完成の映画にしないで

「ウタモノの夕べ」愉しかった。OK*NOさん(サイト閉じちゃったの?)がプライド捨ててJames Ihaかけたのにモテなかったり、とうさいさんのダジャレ・ヌーボーが解禁になったり(「偉大な男はダジャレ好き!」@吉田豪)、いまや古いCDを売ってゴルフクラブ購入資金に充ててるというぐり(困ってる)さんがシューゲイザーやギタポをセンチに語ったり(心の古傷!)、NOFさんがあいかわらず目に入れても痛くないほどのマスコットぶりだったり、やなぎくんがドラマの主人公みたいだったり、それから持ち込みタイムも盛りあがったりで自分の持ち時間を20分も少なく見積もってた僕はなんだかお客さん目線で楽しんでしまった。

毎回必ずかけると決めたレナード・コーエンの「Hallelujah」カバーは、今回はJennifer Terranバージョンをかけてみた。友部正人さんの「夜は言葉」(ライブバージョン)につないでみたら我ながらグッときちゃったよ。

朝方ウチに帰って2時間ほど仮眠し、そのまま完徹仕事。二日連続で完徹してるのにまだ眠くなくって、今朝は開店前の渋谷ツタヤに資料用ビデオを返しにいった。

帰りの井の頭線がガラガラでよかった。

シートに座ってipodなの(ちょっとカワイく)でfogなんか聴いてたら、なんだか幸せな気分になってくる。寝不足でヘンな脳内物質でも出てるのか、それともブラック師匠の影響かしらん。借金、離婚、立川流除名……いままさに逆境の淵にある師匠が、四畳半のアパートからチャリでコインランドリーへ向かう途中、ふと「自由」を感じて自分が幸せであることに気づくっていうこの日の日記、なにも自分の名前が出てくるからってことじゃなしに感動してしまったから。だって、まるで師匠が心より愛する古きよき日本映画の主人公たちみたいじゃないか(けっこう都合のよいところも含めて)。

明日からはちょっと休めるかな。

2005/09/22

「ニセS高原から」ポツドール組

ニセS高原から」、ポツドール組も最高だった。「ニセ高原」裏バージョン。よく放送作家がコントを作るときなんかに使う手で話の裏読みってのがあって、たとえばシンデレラ、あの女はじつはものすごく計算高い女で、継母や姉にいじめられるのも、それで同情を買うのも、なぜか王子の目にとまってしまうのも、靴を忘れていくのも全部計算でやってたとしたらってことを想像したりして話をつくるんだけど、まさにあれ。ある登場人物の設定なんて、じつは本人が嘘ついてるってことにされちゃったり、でもそれがまた人物設計に奥行きを与えていていい感じ。ドライ&ヘヴィ。

だいたい実験サイドじゃないときのポツドールって前からかなり平田オリザっぽいなーと思ってもいて。こないだの「愛の渦」にしてもそう、扱ってる題材こそ乱交パーティだけど、まさにセミパブリックだし、同時多発的会話、気散じ的な間のとり方なんかにも青年団マナーを感じた。ただしエロ・グロっていう。だから今回の裏読み「ニセS高原」のハマリ具合も納得なのです。五反田団組とも優劣つけがたし。

ただいつも思うことで、五反田団のつくる世界観ってまんま自分の周りの生活に近くて入っていけるというかいとおしくてたまらないんだけど、ポツドールに出てくるギャルとかギャル男っぽいアンチャンとかって自分にとって馴染みがないので(いや実は接触自体はありすぎるほどあるんだけど、深入りしようという気がない)、まさにANIMALをながめている感じというか。それは作品の質とはまったく関係のないことなんだけども、それこそナチュラルボーンなギャルとかがポツドール見たらどんな風に感じたりするのかなってことを思ったりした。

2005/09/11

「ニセS高原から」五反田団組

今回も「選挙いこう勢」クンがたくさん。なかには「選挙いかないやつは文句いうな」とか書いてるやついて、もう意味わからん。選挙いかなくたって文句はいったほうがいいに決まってる。

nises水曜日、「ニセS高原から」五反田団組を観たのだった。

前田演出の特異性を確認するいい機会だったのに、五反田団組から観はじめたのはミステイクだったかも。オリジナルの「S高原から」も未見だし。でも一方で比較的、青年団マナーに近いであろう五反田組から観るのもいいかな、と。

今回はオーディションで選ばれた出自がバラバラなキャストとなっているのだけど、開演前からセットの床でゴロゴロしてるのが黒田さんと大島さんだったので笑ってしまった。普段から客演にもかかわらずある意味五反田団を象徴してしまっている二人。とにかく重心が低い。舞踏とかそうゆうかっこいいやつじゃなく、だらしなく低い。のべつ長イスや床でグターっとしている。「動け」って命令されてもなかなか動かなそうな身体。ええ?めんどくせーみたいな。

気になった箇所はいくつかあって、それは他の組、できれば青年団のオリジナルも観た時点で再度確認したいと思っている。

とりあえず、生と死のこと。誰かが誰かを思うことを描いてきた前田さん、ここのところ生と死のことに接近してて(いや前からずっとそうだったのかも)、それは生と死の境界をあいまいにするような方向に向かってる。「おやすまなさい」で「一人がいなくなっても、もう一人が覚えていたらOKなの!」っていうセリフがギャグとして語られてたように、ようするに覚えていてくれるならOKだと。それに死ぬってことははっきりと生から切り離されることでもないし――いやこれじゃわかりにくいな、死も生の延長みたいな。もっといえば生も死の延長なんだっていう。だからラストも寝てんだか死んでんだかわかんなかったし。

タッチは前田オリジナル? まあこれから観ていったらわかるか。「カッちゃんが死ぬのわかってたら、面白さが半減なんだよ!」っていうセリフがまた、ギャグなのにテーマを射抜いてて前田さんらしかった。タッチは『木更津キャッツアイ』でクドカンも使ってたよね。オジーが死ぬところ。あのマンガ、ラブコメの恥ずかし加減との死の影がいい按配なんだよな。

明日はポツドール組を観る。

2005/09/09

L'eteとSakanaと

lete0905ハイドパークの興奮もさめやらぬ月曜は、下北沢L'eteで恒例のさかなライブ。

意外にもクラシックギター2本でのライブは初めてなんだって。新曲がどれも見事にはまってた。お二人になられてからつくった曲なんだから当たり前か。でもよかった。いまの体制になってからどれくらいになったろう? あいかわらずいろいろ試してるようで、いつもやるレナード・コーエン「Heart With No Companion」なんてウクレレバージョンになっていた。

それにしてもL'eteとさかなのハマリ具合ときたら、まるで一枚の絵画のよう。なーんて思ってたら、なんと西脇さんの日記(9/7)によると今度のアルバムはL'eteでレコーディングするらしい。ほとんどHOSONO HOUSE。

iPod nano買っちった!黒くて4GBのやつ。チューブケースとイヤホン(色そろえた)も。初iPod、完全に浮き足だってるな。

2005/09/08

Hyde Park Music Festival

いまだ思い出すと夢のよう。ハイドパーク・ミュージックフェスティバル2日目に行ってまいりました。

日曜日、めったに乗らない西武池袋線に乗り、狭山まで。会場である稲荷山公園の外までSAKE ROCKのゆるゆるスウィングが漏れ聞こえてくる。ここがかつて日本のウッドストック、日本のビッグピンクともいわれる伝説の地なのですね! 天気もいいし、お客さんの数もいい感じ。あと子ども多し!

岩淵まことさんのイナタいフォークサウンドを聴きながら屋台で腹ごしらえ。お目当てだったアーリー・タイムス・ストリングス・バンド、というか渡辺勝さんの空間を切り裂くようなフレージングと過剰にメランコリックな歌声に酔いしれながらシートでウトウト。そのままアーリーをバックに中川五郎さんや若手のハンバート・ハンバートらが登場し、西岡恭蔵トリビュートへ。そうか恭蔵さんも狭山の住民だったんだよなあ。

途中から雨がぽつぽつと、そして恭蔵トリビュートの終わりを待つかのように本降りに。連れのIさんと「ホソノさんはとてつもないハレオトコだから、今日は雨は降らないのではないか」なーんて話したりして何の備えもしてなかったりして、ってようするに二人ともフェス慣れしてないだけだったわけで。いまさらレインコートを買い求めるも駅前唯一のコンビニは売り切れで、けっきょく隣駅まで買いにいく羽目に。

ただこの時点で一音楽ファンとしては期待を高めちゃったりして。濃霧に包まれたピンクフロイドの箱根アフロディーテ、暴風雨にぶつかったグランドファンクの後楽園、野外ライブは悪条件ほど伝説的なプレイが生まれやすいんじゃないかとか。そんなこと考えながら文字どおり雷雨の中をステージ前に舞いもどる。ラストショウは見逃しちゃったけど、この力強い演奏は、そう……ハーフ・ムーンライダース

フロントに立つ鈴木慶一・博文兄弟と武川雅寛、いずれも力強い!ロック!気分はまさに火の玉ボーイ! 慶一さんが「NO RAIN!NO RAIN!」って叫んでるうちにホントに雨足が弱まってきて、ラストの「髭と口紅とバルコニー」じゃみな傘を差すのをやめ踊りまくってた。

午後の稲妻 しなやかな
黒髪に火花を散らす


レインコートだなんだで走り回り、ムーンライダースで興奮しすぎ、もう体力ゲージが……。情けないことだが、唯一雨露をしのげる駅改札に一時退避し、床にベタ座りでヒーリング。公園の方からは洪栄龍バンドのエレクトリックサウンドが聞こえてくるけどすんませんちょっと休ませて。

とはいえ、エリック・アンダーソンを聴き逃すわけにはいきまいと再びステージ前へ。体力もいくらか回復。相変わらずザーザー降りで足もとはBLUE RIVER状態だけど、もはやそれもよきかなよきかな。エリックの歌声に乗ると、雨音までジェントルに聞こえてくるから不思議。

hyde02雨あがる。佐野元春&THE HOBO KING BANDを前に、すっかり雨があがる。そうしてどこからかわらわらとあふれ出てくる佐野ファンのみなさんたち。いやしかし素晴らしい演奏だった。時間を大幅に削られてしまったらしく、「夏の夜にぴったりのセットを作ってきてたんだけど……この雨で、セットリストを全部入れ替えた!!」そいつがよかった! 「ロックンロール・ナイト」も「サムデイ」もやらなくていい。『THE BARN』はもちろん名盤。ごきげんなロックを聴かせてくれればいい。盛り上げるだけ盛り上げ、疾風のように去ってくロックンローラー・佐野元春。ドキュメンタリー色の強いこのフェスで、一人だけフィクショナルな存在感を醸しだしてたのもご愛嬌。この人はいつでもどこでもそうだもんな。

そして、そして、ついにそのときがきてしまったのです!

ここら辺りに 住みつきませんか
あそこを ひきはらって
生で聞けるから カントリーミュージック


ほ、細野さんが『HOSONO HOUSE』の曲を……ナマで!! 生きているうちにこんな日がくるとは思わなんだよ!至極当然のように空も晴れちゃってるし。1曲目が「ろっか・ばい・まい・べいびい」!!……もうこっそり神様の宴会をのぞいてしまっているような。2曲目は「ぼくはちょっと」。おおおアルバム順にいっちゃうのか!? と、思わせといて「Pom Pom 蒸気」トロピカル三部作キター!! 「夏なんです」はっぴいえんどキター!!

「こういうのは初めて。盛りあげるのとか大っ嫌い。家のソファーでテレビ観てる方が好き。盛りさがってるぞー!!」……ってMCまでいちいち完璧すぎ!

「終わりの季節」、「恋は桃色」、雨上がりの夜空に「幸せハッピー」、そしてやはり最後は小坂忠さんを招き、このフェスの象徴ともいえる二人で「ありがとう」。あまりにも素晴らしい瞬間にただありがとうだけ。アンコールの美しい曲はスケッチショウだったらしい。シビレた。ただただもうシビレっぱなしだった。

思い出すとやはり夢のような。フェスが終わり、吉祥寺に着く頃にはまたも大雨だったんだこれが。細野さん、やっぱり妖怪か!?

2005/09/02

立川流一門会

シルヴィ・ギエム追加公演とれた! 前回のプレオーダーで漏れた人だけが申し込めるシークレット受付だったらしい。それにしてもe+、チケット送料と別にサービス料500円ていい商売してるよなあ。

忙しいの合間をぬって行った水曜の立川流一門会。とにかくゲストの鶴瓶が最高! でもつるべと家元のとき以外はウトウトしてしまった……。あんなに好きだった志らくすら。もったいねー。会場が国立劇場の大劇場で、かなりいい席だったけど、やっぱ江戸前の落語には広すぎたと思う。まあなんせつるべ最強。ちなみに家元のネタは「金玉医者」でございました。

秋のひとり会では何を掛けるのか、いまからドキドキしてる。