2005/10/15

甘納豆

theatercafe◆打ち合わせにきたTさんと吉祥寺シアター併設のシアターカフェ(←音でます)でランチ。近いしすいてるしで重宝してる。ご飯おかわり自由で600円というのもいい。

◆午後は馬場、飯田橋、市ヶ谷とあっちこっちまわり用事をやっつける。自宅での作業がほとんど進んでおらず不安もあり。明日はライブだし。

◆移動中のBGMは桂文楽「明烏」。文楽にロメール、エスプリのつらした激情家たち。
皮かむりの亀頭が朝の気配に歓喜している初々しさを桂文楽は表現することができる。花魁の床からぬけだそうとしないそんな若旦那を横目で見て、皿小鉢の底に少量はいった甘納豆を、スイスイと二口づつ、二粒か三粒ずつ吸いこみながら、若旦那、ねえ若旦那。くりごとを言う若い衆の、その甘納豆がかならずあずきのものであり、砂糖の結晶の下の、かすかに日向くさい甘みを、俺は一瞬味わったように錯覚したのだ。
平岡正明「光になりたい」(『読書人』1972年1月17日)