2004/11/19

オクノふなとライブ

家から歩いて3分(びっくり!)のマンダラ2でオクノふなとライブ。船戸博史さんのソロアルバム「LOW FISH」発売記念ライブとのことで、先日のふちがみとふなともよかったしもちろん楽しみだったんだけど、お目当ては申し訳ないくらいにオクノ修さんなのだった。

ふなとバンド(ふなとさん、Tシャツが「大水木しげる展」)の演奏が終わりオクノさんが出てくるまでの数分間、胸のドキドキが止らない。こんな気持ちはウィル・オールダム初来日のとき以来だ。そして気づいたらそこでもう歌ってたというのもウィルと一緒。生粋のうたうたいってやつ。

ライブははじめ弾き語り、途中からふなとさんとデュオ、で最後はドラムの中尾さんと管楽器の関島さんも加わってバンド編成。座って弾き語るオクノさんの後ろでウッドベースを弾くふなとさん、二人のゆらゆらしてる感じが童話の虫コロたちの演奏会のように淡く幻想的だった。曲目はCDでおなじみのやつに加え休みの国のカバー(「第五氷河期」)も披露。こないだ友達が遊びにきたときちょうど「第五氷河期」をレコメンしたところだったので、その偶然が意味もなく嬉しかったり。

やっぱりというかオクノさんのうたは両手をぐっと広げたそれ以上大きくもなく、でもけして小さくもなく。そういうものがつま先に落とせば痛む現実の重さとして分かるくらいの歳にはなった。なっちゃった。

いつか京都の喫茶店に行って、オクノさんが丁寧に煎れてくれるというコーヒーも頂いてみたいな。

2004/11/16

冬へと走りだそう

冬に向けて調子がいい。部屋がほっこりしてる。なのに来る人みんな、「なんかムワーてしてない?」って。このほっこり感がわからないの!?

日曜日、江戸東京博物館でやってる「大(OH!)水木しげる展」に。どっぷり水木ワールド。最高です。知らなかったエピソードで、極貧時代の水木夫妻の楽しみの一つにひと仕事終えたあとのプラモデル作りってのがあってその実物が展示してあったんだけど、これがすごく普通のプラモで笑った。他はとってもワンダーな展示なのに、そこだけフツーの戦艦プラモ。またけっこう小さかったりして。

「河童の三平」の実写版みたい! しゃ、しゃんぺい!

そのあと両国で今季初鍋。正確にいうとM・ウォードの帰りにも鍋らしきもの(?)を食したんだけど、あまりにも悲しかったので(→詳細。また手抜き)仕切りなおしのちゃんこ鍋。あたりまえにうまい。とりあえずこれにて初鍋の上書きセーブ完了。

さあ冬へと走りだそう、って季節の変わり目にはかせきさいだぁ≡がいい感じいつも。

2004/11/14

M.WARDライブ

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そうっとマット・ウォード。
フィンガーピッキングで届いた手紙。旅の途中のハローハロー。

共演ふちがみとふなとが「ニューヨークの夢」関西弁バージョンを。
もうそんな季節かー。

2004/11/12

清水ミチコとピエール瀧

チェルフィッチュがうまいこと消化できずもやもや一週間近くも過ごしちゃったので(それはそれでかなり幸福なわけですが)、先週末の清水ミチコ&ピエール瀧とかM・ウォードとかいつまでたっても書けなかったよ。
といってもレポもいまさらなので清水ミチコ&ピエール瀧はサーチしたなかで一番よくまとまってたこちらで(手抜き)。ミッちゃんライブ、本人の許可がとれずCDに収録できなかったという美輪明宏の替え歌(「愛の賛歌」)が、そりゃたしかにヤバイよ!という歌詞で最高だった。許可をとる行為すら冒険だよ。瀧の「エルトン・ジョン、お前は男だっ」とは事情が違うんですから。

なんか清水ミチコとか、あとキッチュとか、むかーしからすごく好きなんだけど歳とともにますます惹かれていく自分がいる。 あんなふうな生き方に憧れるけど、まずムリ。才能が。

2004/11/10

チェルフィッチュ 「労苦の終わり」

木曜日、初チェルフィッチュ。間に合ったという感じ?(いまだ「新しがり」への強迫観念はあるわけです) でも、そういうトンガリとはもっとも遠いところにある真摯さだろう、これは。映画におけるリアルについて考えすぎるあまり、時間が飛躍するカットのつなぎにわざわざ「黒み」を入れてしまう諏訪敦彦のような。そして、奇しくも「労苦の終わり」の主題はその映画『2/デュオ』と同じく、「結婚」なのであった。

いくつかのシーンが多角的に、また役者を替えて何度か繰り返される。ときには「~というシーンをこれからやります」、「~とそのときは考えていたんですけど」といった状況を説明する語りが普通のセリフの中に侵入してくる。なにかに似ていると思えば、それは映画の撮影風景で、たしかに「結婚」というものがもたらす可能性やしんどさを演劇というリニアな時間の中に詰め込むという演劇的実験がそんなふうに見えるのは、けして不思議なことではないと思った。
周知のように、多くの箇所は何通りか撮影される。たとえばひとつの叫び声はさまざまなヴァージョンで収録され、編集者がそのうち一つを選ぶ。いわばそのうちでどれが最高記録かを確定するのである。したがって映画スタジオで演じられる出来事と、それに対応する現実の出来事との相違は、競技会の際に運動場で円盤投げをするのと、同じ円盤を同じ場所で同じ距離だけ、ただし人を殺すために投げるのこととの相違と同じである。第一のものはテストの成果であり、第二のものはそうではない。
(中略)
映画は、成果の展示可能性そのものをひとつのテストと化することで、テスト成果を展示可能にする。
(ヴァルター・ベンヤミン 『複製技術時代の芸術作品』)
セリフは言い淀みや矛盾を含みつつシームレスにだらだら続いていく感じが「超リアル現代口語」なんて言われたりもしてるようだけど、そんなやつは実際にはいないという意味でもっとヘン。身体の方は話すときの癖や仕草(手をやたらブラブラさせたりとか)をデフォルメ。でもニブロールみたいに神経質な感じではない。BGMでほのかにビーチボーイズが流れてて、これまたヘンでグッド。

岡田さんはその演劇論で「なによりも俳優はイメージを強く持たなければいけない」「常に俳優の身体の中には、イメージ、仕草、言葉、の順で表れるのでなければならない」と書いている。仕草、言葉の源泉としてのイメージ。もちろん感情もイメージに付随するものとしてしか存在しない。これは保坂和志がその小説において「<私>の濃度」をあくまで私が感受する世界に限定するやり方に通ずる、というか岡田さんの演劇論自体、保坂和志の小説論の影響を多大に受けているのは間違いない。(もちろん序文にある「すぐに手放すように」という一文はその言葉の意味とは裏腹に、重い。)
あと意外にもかわなかのぶひろの『私小説』にも近い感触あり。

五反田団に続き、また一つ次が楽しみな劇団がふえました。

2004/11/04

名刺交換

かくしてたわけじゃないのですが、きのうは横浜のカッコよさげなイベントに参加させて頂きました。墨俣城ばりの突貫工事で作った(当日朝もマシントラブルに見舞われ、やばかった)のと、なんかこうハイアーぽい感じが紹介をためらわせてたのですが、自分の上映後、「面白かった! 何か新しい感じ!」とわざわざ言いに来てくださった方(そうです素敵な女性ですがなにか?)がいて、すべてぶっ飛びました。こんなことならもっとちゃんと告知とかしとけばよかったよ! この程度のオシャレ空気に「僕は何かを失いそうだ」(吉田栄作)とか、どうかしてたよ。だから童貞ぽいっつーんだよ!

上映した作品は、3年くらい前にある学生団体の集まりを撮影したもので、撮ったはいいもののどうにもならんとお蔵入りしていた素材をつまんでみたもの。そのときに感じた妙な気色悪さに少しつっこんでみました。タイトルは『名刺交換 vol.02』。普通に見てくれれば笑えるものにしたつもりだったけど、今回はイベントの性格なのか上映時かなり散漫な雰囲気だったので、チラ見だけで「なんか真面目な話?」と捉えた人もいたみたいで。実はいつもの「分りづらさ」を回避するためあえてエフェクトとかかけてオカシサをそれとなく示唆しようとしていたのだけど、そいつが当日朝のマシントラブルで全部台無しに、というそのときは泣きたいほど悲しい出来事もあったり。でもホントはエフェクトなんかかけなくても分かる人には分かるだろう(←この発想がいつも問題)というのもあり、事実前述の女性とかそのほかにも(てあと三、四人くらいですが)面識のない方たちが面白かったと言ってくれたので、結果的にはよかったと思う。

観てくださった方々、それと関係者の皆様方、ありがとうございました。ご迷惑をおかけした方々、ホントにごめんなさい。

あああもっとちゃんとやらなきゃだめ。

2004/11/02

とりあえずできること

浦島状態から脱しつつある。テレビとネットでニュース閲覧。
降雨と余震による土砂災害の被害が甚大。依然M5以上の余震が起こる可能性があるという。家を、場合によっては村さえも失って避難生活を送るストレスはかなりのものだろう。時間とともに精神が落ち着きを取り戻し、徐々に現実が見えてくる。物資と同じくらいメンタルのケアが重要になる。

生活福祉資金の内容が明らかになった。当面の生活費が必要な被災者には10万円以内、4人家族以上もしくは亡くなった方がいる場合は20万円以内。
日本の法律では基本的に個人補償が認められておらず、この金は支給ではなく貸し付けである。利息に優遇措置はあるもののいずれは返さねばならない金である。ただし住宅に関しては災害救助法を適用することで壊れた住宅の応急処置として51万9000円分までの工事費を「各市町村が業者に修理を発注する形」(=個人補償ではない)で国に肩代わりしてもらうことが可能。また半壊及び全壊の場合は阪神・淡路大震災以後、改正された被災者生活再建支援法でもってそれぞれ100万円と300万円が支給されることになる。

しかし住宅再建資金の一部として300万円支給されたとしても、一家族の生活再建にかかる費用を考えたらとても十分な額とはいえないだろう。ましてや壊れた家にローンが残ってたりなんかした際には目も当てられない。唯一の望みは地震保険に加入していることだが、新潟県内での加入率は11.2%だという(03年度末・日本損害保険協会調べ。下記リンク参照)。

毎日新聞 「新潟中越地震:豪雪地帯 住宅再建に焦り」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20041031k0000m040135000c.html

このような状況に対して、とりあえず被災地の外からできる最良のことは義援金への募金だろう。使い道は段階に応じて多岐に渡るが、最終的には見舞金という形で被災者に直接渡すことができる金(これ重要!)となる。
ただしネットを中心に義援金詐欺がかなり出回ってるようなので注意が必要。よくわからない場合はとりあえず日本赤十字社の受付口座から振り込むとよいと思う。

義援金募集(日本赤十字社)
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/664.html

2004/11/01

「小千谷からの声」チェーンメール化

29日から30日にかけて
「どうか助けて下さい。小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出しなどを手伝っていますが、現場はまだまだ混乱しているし、人出も足りていません。」
で始まる現地の様子を生々しく伝える救援要請メールが出回る。現地のマスコミ報道に対する批判なども含まれており、テレビ・新聞などでは知り得ない現地からの声として大手BLOGや著名人サイトにも次々と転載される。が、情報自体は30日の時点での現地の状況と食い違いをみせており、チェーンメール疑惑が。転載しないように呼びかけるサイトも出てくるが、なにぶん転載・転送する側は基本が善意なためにチェーンメール化の進行も早かった――

週刊!木村剛 「これが新潟県中越地震の真実だ!」
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/10/blog_of_the_wee_2.html

ガ島通信 「何を楽しむのか!(怒ってました)」
http://blog.livedoor.jp/zentoku2246/archives/8670820.html

ネットde監視、地方議会 「小千谷からの声」
http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/2004/11/post.html

どうやら元ソースは実際に現地で活動する方のBLOGで、ただし掲載したのは5日ほど前だったみたいですね。それが巡り巡ってチェーンメール化してしまったのはご本人にとっても想定外だったに違いない。人から人へ、コピペがコピペを生んで某巨大掲示板やら大手BLOGやらにたどり着き、大量に流布するまで5日間。その間に物資などはかなり集まっており、記載されている内容を鵜呑みにして郵送などするとかえって現地を圧迫しかねない状況になっていたという次第。

某巨大掲示板はともかく、いまや大手BLOGはネット上にかなりの影響力を持っている。BLOGといってもつまりは一個人の意見にすぎないはずなのだが、毎日見てるとなんだかヘンに信頼してしまうことがあるようだ。深夜ラジオのパーソナリティのもっと近い版みたいな感じか(てわかりにくいか)。 最初のイラク人質事件(高遠さん達)のときも超大手の個人サイト(@はてなダイアリー)が自作自演説をまことしやかに採りあげてて、それがかなりの勢いでリンクされてなんてこともあったし。それで、ずっとあとになって出てきた話ではその自作自演説はどうも外務省に近い筋からのリークだなんて噂もあったり(週刊誌で読んだ。週刊誌の方がネットより信頼できる、という含みはまったくない)。まあその噂の真偽は、というかその噂も自作自演説自体も個人レベルでウラをとるなんてことはかなり難しいわけで、けっきょく何がいいたいかというと、けっこう情報操作ってやりやすくなってるよね、と。受け取った人がさらに発信してくれるなんて、オーソン・ウェルズより有利じゃん!と。怖いよホント。でもその一方で、個人で発信できることの恩恵(特に災害時)も計り知れないわけで……ありきたりな結論になってしまうけど、ネットてつくづく諸刃の剣なんだよなあ。

※追記
新潟県地震災害対策本部
http://saigai.pref.niigata.jp/content/jishin/jishin_1.html
「この度の地震により被災された皆様に、全国から多くの義援物資の申し出をいただき厚くお礼申し上げます。おかげをもちまして、現在、緊急に必要と思われる物資につきましてはほぼ確保され、速やかに被災された皆様にお届けしているところであります。今後は、ライフラインの復旧や避難生活の長期化及び厳しい冬の到来などにより、被災された皆様にとりまして必要な物資は変わってきますので、その的確な把握に努めていきますが、物資の確保が必要ですので引き続きご支援をお願いいたします。」
(↑必要な物資についてはリンク先にリストがありますので随時ご確認ください)

義援金募集(日本赤十字社)
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/664.html

義援金詐欺に十分ご注意下さい
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/671.html

インターネット新聞

引っ越し以来新聞をとっておらずテレビも点いたのが昨日なので世の中の出来事に疎くなってて、それでも自分の身の回りのことぐらいはとどこおりなく済んじゃう毎日だったのだけど、家の前にやたら警官がいるなと思ったら目と鼻の先でこんな事件が起きててブルった。あとゆってもむなしいだけだが、某巨大掲示板でのイラクで人質になって殺された香田さんとその家族に対する誹謗・中傷がヒドすぎる。その件に関してあすこで出た根も葉もない噂(あまりにもくだらなすぎて書く気もおきない)をまともに採りあげてるサイトが自分のアンテナの中にもあって、あきれる以前にちょっと怖くなった。

PRIDEの結果知っちゃった!

※おまけ
堀江シャチョのファイティングポーズ