2004/06/30

Songs Of Sakana ~いろんな場所に君をつれていきたい

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さかなのカバーアルバムを聴いてまず気づくのは、そのメロディーの美しさだ。ポコペンの独特な歌唱としばし別れて接するさかなの楽曲達のなんとも気高いことよ。どの曲においても、ルーツと革新、拘りと解放、「根をもつことと翼をもつこと」(真木悠介)がひとつのものとして響くのを聞くことができるだろう。相反する「根をもつことと翼をもつこと」がひとつとなるのは、さかながマリン系だからということだけではけしてない。ドン・ファンに倣うなら、「どこにいようと、音楽のおかげで生きていけるのさ」とでもなるだろう。そう、世界に中心などない。いろんな場所に君をつれていきたい。

宣伝文句にもある「一編の映画のサウンドトラックのよう」というのはまさにその通りなので、特にこの曲というのがあげづらいのは確か。それでもあえてあげるなら、オルゴールで鳴らしたmama!milkの「ROCKING CHAIR」が白眉かな。このカバーアルバムではやってないけど、「ROCKING CHAIR」は、朝日美穂がファーストアルバムでカバーしてたバージョンもよかった。その朝日美穂をfeaturingした「LONESOME COWBOY」、軽快さがアルバム全体にメリハリをつけてていい感じ。あとやっぱりフリーボはいいバンドだなあなどと再確認したり。(全曲ここで試聴できます)

さかな自身のニューアルバムもいよいよ8月の終わりか9月の頭に発売されることが固まったみたいで、これ聴いてると俄然盛りあがってくるなあ。

※追記
さかなのHPで読めるポコペンさんのコラムや西脇さんの日記がすごく好きです。

2004/06/28

スタッフ全員ハゲ

スタッフ全員ハゲ! フジが異色番組放送

知り合いのFさんが製作中の番組、ハゲのハゲによるハゲのための哀愁ドキュメンタリー、その名もずばり「ぼくらはみんなハゲている」。こうやってヤフーで採り上げられてしまうあたりにも、「ハゲ問題」の潜在的ニーズの大きさがうかがえそうです。Fさん自身も長いこと悩まされている己のハゲに向き合うはめになったディレクターとして番組にも登場する(ヤケクソ?)らしいので、「ハゲ問題」に関心がある人もそうでない人も、よかったら見てやってください。

放送は7月1日の深夜2時35分、フジテレビの「NONFIX」という番組です。

2004/06/27

日本ロックフェスティバル

高田馬場で打ち合わせ、その後編集部に寄り、ゴジラのDVDを21枚借り受ける。馬場の駅で灰野敬二氏を目撃。重そうなキャスターバッグを曳いて山手線に乗り込んでいた。灰野さんつながりで、ああ何かを思い出しそうな気がして、そうそう高円寺で日本ロックフェスティバルをやってるのではないかと思い出し、知人に電話しネットで確認してもらったらやっぱりそう。しかも今日はヒロシNaさんが出るという。

急遽高円寺に移動するが、まずは腹ごしらえ。牛角で肉をたらふく食い、酒も呑んでいい気分になってきたところでいざ高円寺無力無善寺へ。ちょうどエーツーが始まったところ。ピンクのレインコートに身を包んだ女の子二人組。アカペラでアイドル歌謡。最後は「ユニクロ行って!スタバに行って!」とか「GLAYを聴いて!浜崎あゆみー!」などと絶叫しながら床をのたうち回ってた。すごい。

あいだに中島さんという塩爺そっくりのオヤジによる中島みゆきの微妙な弾き語りを挟み、突然段ボール。結局蔦木兄の在命中には一度も観ることができなかった突段。初体験のライブはかなりロック寄りな音だった。ラストには「ホワイトマン」まで飛び出した。おにんこのロボットダンスもいかす。そうだ突段といえば、むかしモザイク掛けのときの同僚F君が、ロル・コックスヒルと一緒にやったアルバムの最後の曲(インスト)をして、「ある少年がこの曲を聴いていて、隣の町でも女の子が聴いているんですよ。二人は会ったことはないけど恋人なんですよ。だからこの曲を聴くときはいつも隣町でも聴いている女の子がいるんだなーって感慨に耽るんですよ。わかりますかウメヤマさん!」と仕事でもみせないような熱心さでロマンチックな妄想を説いていたのを思い出す。F君元気かね。

ヒロシさんはすでにできあがっていた!目もとろーん。途中曲を忘れて「あれ、何しようとしてたんやろ」て困ったり、「みんなかわいそうやな」って気を遣ってくれたり。それでも一応「いとこにキッス」とかポートカスの曲とかやったところで、なんと今度は「切れてもうた」、ってギターの弦が切れるアクシデント。気付けのビールなんかも挟みつつ、ギターを借りて再開すると、今度は一曲終わるごとに「なあもう俺の時間終わりちゃう?」とはやく切り上げたそう。でも「ジョンはいないわ」演って、とリクエストするとちゃんとやってくれるの。で「もうええやろ」と。でも地球は風船だったってやつ(「何かが引っ張っている」)演ってって言うと、やっぱりやってくれて。まあ結論を言うとですね..

むちゃくちゃかっこよかった!!ロッケンロー!!!

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TシャツはThe WHO
カツラはJOKERSのジャケでもかぶってるやつですね

選挙バカ

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どこから降ってわいたかこんな顔
ナンシー関の墓前に報告しなくちゃ

どうして選挙ってこうもバカバカしいのか。スピーカーで名前連呼とかニュース番組の浮かれっぷりとかX JAPANの小泉CMとか。うっぜー、と思ってる方のためにCNTが選挙ボイコットを呼びかけたときの声明を引用しておきます。
投票などするな!
投票行為は君たちの人間性の否定なのだ。投票を依頼してくる連中など無視せよ。連中は諸君の敵だ。連中は諸君の信用につけこんで権力を握りたがっている。
すべての政治家は、それが共和派であれ王党派であれ、共産党、社会党であれ、われわれの敵だ。この茶番から誰が勝利者になっても気にするな。
投票用紙を破り捨てろ! 投票箱をぶち壊せ! 候補者だけではなく選挙管理委員たちの頭もなぐり割れ!

2004/06/26

渚にて レコ発ライブ

京王線に乗って初台ドアーズへ。渚にてのレコ発ライブ。

サポートメンバーが加わることも多い渚にてだが、今回は柴山さん(g,vo)と竹田雅子(dr,vo)のみの夫婦デュオ編成。二人とはいえ、その音はぶっとく暖かい。曇りない発声もCDで聴くよりさらに力強い。見た目完全にフォークギターなのに実はエレアコ仕様のギターを時に繊細に、時にノイジーに操る柴山さん。レコ発というわりに新曲は控えめだったのも実に“らしく”(もちろん生で聴く「花とおなじ」は掛け値なしに素晴らしかったが)、あえて過去の代表曲を中心としたレパートリーだったところにむしろ心機一転のような心境が感じられた。
たどたどしいというか、一打一打確かめながらというか、竹田雅子のドラムスがもたらす異化作用もかなりのものだった。目が眩むような不思議な時間感覚。それはたとえばマヘルにも感じることだ。いつだって大切なのは「あたりまえのこともふしぎなことのように」(ブレヒト)すること。でもそれはとても難しい。

サポートアクトに二階堂和美さん。ふと、ホントにふと気づいてしまったのだが、もしかしたら自分が最も多くライブを観ているのはこの二階堂さんなのではないか。まったくもって期せずして。ここのとこライブに行くと二回に一回くらいは二階堂さんが出てくるような気がするもんな。いや、すごく好きだからかまわないんですけど。ちなみに今回は変化球なし、正攻法モードのニカさんでした。

ライブ帰りにタワレコ新宿でWILCOの新作「A ghost is born」をゲット。今回もかなりキテます。非フェスで禿乞来日!

「それにしても声、悪いねー」

「ミュージックステーション」より。司会のタモリが出演者のはなわに対してひとこと。

2004/06/21

PRIDE GP 二回戦

今回も行ってきましたさいたまスーパーアリーナ、PRIDE GP 2004 2nd Round。熱かった!

“ランペイジ”・ジャクソンのパワーボムでアローナ失神の展開には度肝を抜かれた。後ろのお兄ちゃんの「ウラカン・ラナで切り返せよっ」という無理な注文も分からぬでもないほど、ハイアングルなパワーボムだった。メインでもランデルマンがジャーマン空中で捻りを加えるデンジャラスな大技を繰り出し、誰もが一瞬あの失神のことが頭をよぎったと思うのだけど、さすがはヒョードル、ちゃんと受け身を取ってるからすごい。

悲しかったのが吉田。すごく頑張ったのに、せっかく勝ったのに、「Gackt、やったぞー!」て、あのアマチュアくさいマイクはないよ! あそこで観客がサーッと引いていくのがよーく分かった。テレビでもしっかりカットされてたし。プロレスを通過しろとは言わないけど、せめてプロ格闘家を名乗るなら、数万の客を相手にしてることくらい意識してほしいよ。なぜみな小川・桜庭には乗れて、吉田には乗れないのか、自分でも考えてみたら分かりそうなものなのに。

GPはほぼ順当通りの結果に。番狂わせってそうは起きないもんだよなー。気づいてみれば小川が話題の中心になってる(素晴らしい!)けど、いままでも抜群に強かったヒョードル、ノゲイラが、ヒョードルは腕関節解禁、ノゲイラはスピニングチョークの新必殺技化と、それぞれさらなる進化を遂げて勝ち上がってるのは感動的ですらある。どんなに実績のある強者でも進化を止めた時点で脱落してしまう熾烈なサバイバルラウンド。小川・ヒョードル・ノゲイラ・ハリトーノフ、誰が勝っても負けても番狂わせなど起きようのない四人だけに、決勝ラウンドがどんな闘いになるのか想像するだけでもゾクゾクしてしまう。

最後に地味ながら、PRIDEの興行としてのクオリティの高さについては触れておくべきだと思う。第二次UWFに始まり新日ドームで花開き、さらにK-1で洗練されたドームのド派手演出もここにきて極まった感があるし、なにより進行の手際の良さ! 今回も、時間通りに選手紹介が始まり、その興奮がさめやらぬうちに第一試合のあおり映像が流れ、映像のあとにはもう桜庭が入場してきてしまうんだからたまらない。万事がこのテンポのよさ、しかも試合自体KO・ギブアップ決着が続いたため、終わってみれば全試合終了時点でまだ7時にもなっていないという超優良興行。言うことナシ。
とはいえ川崎球場のFMWとかIWAのデスマッチ・トーナメントとかあのダラダラしたぬるーい進行が懐かしくないこともない..かなあ。スタンドを全裸で走り回ってつまみ出される客とか必ずいたもんな。

2004/06/19

じゃっ夏なんで

朝イチから終電すぎまで仕事だったりその反動で爆睡してしまったりで、さかなのカバーアルバムいまだ入手できず。

「燃焼系アミノ式」を飲むと、お腹に空気が溜まったみたいになる。なぜだろう。あと、お腹まわりが気になるので、毎日腹筋を課すことにしました。

マックのCM、かせきさいだぁ≡のラップのやつがイイ感じ。名曲「じゃっ夏なんで」はこちらで試聴することができます。

明日はいよいよPRIDE GP二回戦。さいたまはまたまた熱くなりそう。ちょっと遠いけど。(前回少し遅刻してしまった。)

2004/06/17

ミス・モンゴルちがい

午後からの仕事だったので、その前にタワレコ新宿を覗いてみる。さかなのカバーアルバムはまだのよう。やっぱり明日か。
チケットぴあに移動し、渚にてのレコ発ライブと東京ダイナマイトの単独ライブは無事ゲット。

ついにPHSから携帯に切り替えたので、記念に携帯画像など。

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元FMWの女子プロレスラー
ミス・モンゴルさん

ぼくにとっては末期のFMW女子を中山香里と共に支えてた頃の印象が強いモンゴルさん(同学年!)ですが、現在はキャット・ファイト団体のプロデューサーなどをやっておられます。
ちなみに、このリングネーム“ミス・モンゴル”、プロレスでいうところのギミックというやつで、実際はKさんというバリバリ日本人なわけです。当然です。そして、それとは関係のないところで朝青龍関の兄でドルゴルスレン・スミヤバザルという格闘家がおりまして、この人は現実のミスコンで選ばれた“本物のミス・モンゴル”を嫁さんにしているのですね。それをどこかで知り、“女子プロレスラー ミス・モンゴル”のサイトに、「モンゴルさんはスミヤバザルさんと結婚してるんですか?」というマジ書き込みをしてきた御仁がかつていたそうです。ミス・モンゴルちがい。

2004/06/15

レイルウェイズ

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近鉄とオリックスが合併て、レイルウェイズじゃん!て、どうせみんな言ってるんですよね..

久しぶりにレンタルビデオ屋のAVコーナーを覗いたら3分の1くらいがDVDの棚になってました。DVDって背表紙が細いので、オッサンしゃがんですごく必死でした。

2004/06/12

ANDREE MARLRAU LIVE / 萩原健一

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何度見返したことだろう。これが見たいがためにDVDプレイヤーを買ってしまったショーケン、85年のライブ「アンドレ・マルロー・ライブ」。CD版は二枚組でイントロからアンコールの「さよなら」まで14曲収録であることを考慮すると、8曲収録60分弱のボリュームは物足りなくも思えるが、全くもって心配無用。見終えたときには腹一杯になっていること間違いなしだ。
大麻・交通事故・離婚と様々なトラブルに見舞われながら、ショーケンがロックン・ローラーとしてエンターテイナーとしてのピークをいままさに極めようとする瞬間が刻まれている。そのステージから放たれる妖しすぎるほどの魅力、いやがうえにも引き込まれてしまう。

観客の熱気も凄まじい。なにせ近年のスタジアムライブからは考えられないほどステージが近い。手がいまにも足に届きそうで、おまけに客が投げたモノがショーケンにぶつかっちゃってるし、ショーケンも水ぶっかけてるし。「ハロー・マイ・ジェラシー」での大合唱にはショーケンも思わずニヤリ。その前後のライブ・ラストのジャケット風アングルも含めてなんとも感動的なシーンだ。

80年代中盤のロックといえばスプリングスティーン・シンドローム真っ只中、日本でも佐野元春を筆頭に、浜田省吾、尾崎豊、甲斐よしひろ、辻仁成..などなど、みんな歌詞の最後に「今夜、ここで」などと入れてた時期。なのでここでは鈴木明男のホーンやポーラ・デスモンドのコーラスが入ったアンドレ・マルロー・バンドの原型をあのEストリート・バンドに求めることもできるだろう。実際、ステージ上で楽器を弾きながら追いかけっこしてみたりする楽しさはEストリート・バンドを彷彿とさせるものだ。しかしあまたのスプリングティーンもどきのロック・シンガーのライブとはやはり違うのである。そこにはショーケンの特異な存在感がある。ときにはミック・ジャガーが入ったりするショーケンだが、この人には日本人離れした生粋のロックン・ローラー気質とでも呼ぶべきものが備わっているようにみえる。スタイルの模倣に終わらないオリジナルの。

楽曲も粒ぞろい。速水清司や井上尭之によってショーケンのために作られたこれらの曲はどれも日本のロック・クラシックスと呼んで差し支えない、と思うのだが、たとえばカラオケ(カラオケのどこがロックだ、とかゆう批判はこの際ナシ)に行っても、このショーケン黄金期ともいえる時代の曲が、代表曲であるにも関わらず、「54日間、待ちぼうけ」ただ一曲しか入ってないという現実はどうしたことか。過小評価もいいところ。どうにかならないものだろうか。

監督は高橋伴明。スタジアムライブ映像のお手本ともいえるオーソドックスなカット割りをベースに、「54日間、待ちぼうけ」ではドン寄りであおったままワンショットで流してみたり、曲間をストップモーションにし色相を赤に振ってみたりと、ライブのダイナミズムを伝えるにあたって、やり過ぎず、飽きさせず、絶妙の編集である。日本ロック史上最高のライブ映像などとも言われるが、大げさではなくスタジアムライブという一つの様式において最高級の作品だろう。ラストの遮断機まで観た人なら誰しも賛同してくれるはずだ。

※追記1
例に漏れずトム・ウェイツの「Downtown Train」やルー・リード「ライブ・イン・イタリー」など聴いております。ロバート・クワイン追悼。

※追記2
時の輪 in da T.M.Pより拙作「anfang」についてトラックバックをもらいました。mikaihooさん、ありがとう!

2004/06/01

五反田団 「おやすまなさい」

こまばアゴラ劇場で五反田団「おやすまなさい」。内容は「誰でもない人が二人居て、先に寝られちゃったらさみしいので、寝てほしくないことを伝えようとする話です。」(公演チラシより)

観たのは男×女のAバージョン。
二人は恋人ってことでいいのかな。眠そうな女にくどくどと話し掛ける男。中学生マインドな下らないおしゃべりに、すっと入り込んでくる死の影やら、深海のイメージやら。でもすぐにトホホでどうしょうもなかったり。
男「ねえコンビに行こうよ~」
女「食べ物あるじゃない」
男「人に会いに、人を観察しに行こうよ~」
女「めんどくさいー」
フィッシュマンズのこと佐藤伸治のことなんか思い出していた。魚になった気分。部屋なんて貝殻だらけだし。会話がポツリポツリとなる瞬間はまるでスローコアのよう。深海で揺らめく蝋燭の炎。
みなでじっと見守る中、次第にいっぱいいっぱいになっていく男。そっと手を握る女。眠ってほしくない、もっともっと話していたい、でも眠らせてあげたい。でもでも……。

こないだ観た「ながく吐息」に続き、またしても一幕もの。
五反田団に対しては期待値がものすごく高いので観た直後はもどかしさを感じつつも、やはりあとからじわじわと効いてくる。最終日の最後の公演だったので仕方なかったが、女×男、女×女の別バージョンも観てみたかった。というか観るべきだった。

それにしてもいつのまにか驚くほどこの劇団に惹かれている自分がいる。その理由はうすうす感づいているが、言葉にするにはもう少し観つづけていくしかないような気がする。

※追記
五反田団、7月に大阪・京都・名古屋で初の首都圏外公演をやるようです→。お近くの方はぜひ。