2004/11/01

「小千谷からの声」チェーンメール化

29日から30日にかけて
「どうか助けて下さい。小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出しなどを手伝っていますが、現場はまだまだ混乱しているし、人出も足りていません。」
で始まる現地の様子を生々しく伝える救援要請メールが出回る。現地のマスコミ報道に対する批判なども含まれており、テレビ・新聞などでは知り得ない現地からの声として大手BLOGや著名人サイトにも次々と転載される。が、情報自体は30日の時点での現地の状況と食い違いをみせており、チェーンメール疑惑が。転載しないように呼びかけるサイトも出てくるが、なにぶん転載・転送する側は基本が善意なためにチェーンメール化の進行も早かった――

週刊!木村剛 「これが新潟県中越地震の真実だ!」
http://kimuratakeshi.cocolog-nifty.com/blog/2004/10/blog_of_the_wee_2.html

ガ島通信 「何を楽しむのか!(怒ってました)」
http://blog.livedoor.jp/zentoku2246/archives/8670820.html

ネットde監視、地方議会 「小千谷からの声」
http://hytn.way-nifty.com/netdekansi/2004/11/post.html

どうやら元ソースは実際に現地で活動する方のBLOGで、ただし掲載したのは5日ほど前だったみたいですね。それが巡り巡ってチェーンメール化してしまったのはご本人にとっても想定外だったに違いない。人から人へ、コピペがコピペを生んで某巨大掲示板やら大手BLOGやらにたどり着き、大量に流布するまで5日間。その間に物資などはかなり集まっており、記載されている内容を鵜呑みにして郵送などするとかえって現地を圧迫しかねない状況になっていたという次第。

某巨大掲示板はともかく、いまや大手BLOGはネット上にかなりの影響力を持っている。BLOGといってもつまりは一個人の意見にすぎないはずなのだが、毎日見てるとなんだかヘンに信頼してしまうことがあるようだ。深夜ラジオのパーソナリティのもっと近い版みたいな感じか(てわかりにくいか)。 最初のイラク人質事件(高遠さん達)のときも超大手の個人サイト(@はてなダイアリー)が自作自演説をまことしやかに採りあげてて、それがかなりの勢いでリンクされてなんてこともあったし。それで、ずっとあとになって出てきた話ではその自作自演説はどうも外務省に近い筋からのリークだなんて噂もあったり(週刊誌で読んだ。週刊誌の方がネットより信頼できる、という含みはまったくない)。まあその噂の真偽は、というかその噂も自作自演説自体も個人レベルでウラをとるなんてことはかなり難しいわけで、けっきょく何がいいたいかというと、けっこう情報操作ってやりやすくなってるよね、と。受け取った人がさらに発信してくれるなんて、オーソン・ウェルズより有利じゃん!と。怖いよホント。でもその一方で、個人で発信できることの恩恵(特に災害時)も計り知れないわけで……ありきたりな結論になってしまうけど、ネットてつくづく諸刃の剣なんだよなあ。

※追記
新潟県地震災害対策本部
http://saigai.pref.niigata.jp/content/jishin/jishin_1.html
「この度の地震により被災された皆様に、全国から多くの義援物資の申し出をいただき厚くお礼申し上げます。おかげをもちまして、現在、緊急に必要と思われる物資につきましてはほぼ確保され、速やかに被災された皆様にお届けしているところであります。今後は、ライフラインの復旧や避難生活の長期化及び厳しい冬の到来などにより、被災された皆様にとりまして必要な物資は変わってきますので、その的確な把握に努めていきますが、物資の確保が必要ですので引き続きご支援をお願いいたします。」
(↑必要な物資についてはリンク先にリストがありますので随時ご確認ください)

義援金募集(日本赤十字社)
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/664.html

義援金詐欺に十分ご注意下さい
http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/671.html