2004/07/19

『ホーリーランド』 森恒二

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ようやく朝、目が覚める生活リズムに。とはいうもののクーラーつけて布団に入ったまま『傷だらけの天使』をダラ観。むかし「みなさんのおかげです」で岸田今日子がタカさんに「ホモオちゃん」って呼びかけてたやつ、元ネタこれかぁなどといまさら気づいたり。4話分も観たらもう昼下がり。適度に光合成も必要かとごそごそ這い出し、散歩がてら近場の図書館へ。が本日閉館。しょうがないので駅前のしょぼい満喫に。店内BGMがX JAPANのライブ盤で困惑。

前に杉田さんに勧めてもらった『ホーリーランド』を一気読み。いちおう格闘マンガといってよいと思うんだけど、どうにもスカッとせずざわざわした感じがよい。だいたい最初主人公がボクシング覚えるんだけど、通信教育で(!)、ってのがリアリティーあるんだかないんだか。それから随時披露される作者のストリート・ファイトうんちくがかなりキテる。「私もナイフ戦で刃をつかんでしまい痛い思いをしたことがある。みなさんも気をつけてほしい」とか「多人数が相手の時はまず一番強い相手を狙えと言われるが、そうではなく最も弱い奴から襲って勢いづくべきである」とか、実体験や従来のケンカの定石をひっくり返すような自説が、時にストーリーを逸脱しかねないほどの熱さと質・量でもって語られる。ヤバい!

肝心のストーリーも昨日の卒業文集の『ベスト・キッド』なんつう映画のように、いじめられたり存在感なかったりの「もやしっ子」が格闘技の習得を通じて自分に自信を持っていくようになる、て展開を踏襲と思いきや、どうもそうは問屋が卸さないというか。引きこもりの主人公が強くなったとたん「ヤンキー狩り」なんて始めちゃって(極端すぎるよ!)、夜の街に初めて自分の「居場所」(ホーリーランド)を見つけるわけだけど、そのせいで仲良くしてくれてた親友が半殺しの目にあったり、人間不信に陥ったり、主人公憧れの「路上のカリスマ」とよばれる男(すげー強い)の手首にリスカの跡を見つけてしまったりと、どんどん精神的にダークになってくという。喪黒福造ドーン!!みたいな。この先どうなってくのか見えにくい=続きが楽しみなマンガです。