2004/06/01

五反田団 「おやすまなさい」

こまばアゴラ劇場で五反田団「おやすまなさい」。内容は「誰でもない人が二人居て、先に寝られちゃったらさみしいので、寝てほしくないことを伝えようとする話です。」(公演チラシより)

観たのは男×女のAバージョン。
二人は恋人ってことでいいのかな。眠そうな女にくどくどと話し掛ける男。中学生マインドな下らないおしゃべりに、すっと入り込んでくる死の影やら、深海のイメージやら。でもすぐにトホホでどうしょうもなかったり。
男「ねえコンビに行こうよ~」
女「食べ物あるじゃない」
男「人に会いに、人を観察しに行こうよ~」
女「めんどくさいー」
フィッシュマンズのこと佐藤伸治のことなんか思い出していた。魚になった気分。部屋なんて貝殻だらけだし。会話がポツリポツリとなる瞬間はまるでスローコアのよう。深海で揺らめく蝋燭の炎。
みなでじっと見守る中、次第にいっぱいいっぱいになっていく男。そっと手を握る女。眠ってほしくない、もっともっと話していたい、でも眠らせてあげたい。でもでも……。

こないだ観た「ながく吐息」に続き、またしても一幕もの。
五反田団に対しては期待値がものすごく高いので観た直後はもどかしさを感じつつも、やはりあとからじわじわと効いてくる。最終日の最後の公演だったので仕方なかったが、女×男、女×女の別バージョンも観てみたかった。というか観るべきだった。

それにしてもいつのまにか驚くほどこの劇団に惹かれている自分がいる。その理由はうすうす感づいているが、言葉にするにはもう少し観つづけていくしかないような気がする。

※追記
五反田団、7月に大阪・京都・名古屋で初の首都圏外公演をやるようです→。お近くの方はぜひ。